富士フイルムは1月23日、レンズ一体型デジタルカメラ「FinePix S9400W」を発表した。発売は2月8日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は35,000円前後。
最大焦点距離1,200mm(35mmフィルム換算時)の超望遠レンズを搭載する光学50倍ズームモデル。同時発表された上位クラスの「FinePix S1」と同様に光学50倍ズーム対応モデルだが、使用されているレンズ構成や電子ビューファインダー(EVF)の表示画素数が約20.1万ドット(S1では約92万ドット)である点、防塵・防滴仕様ではない点が異なる。単3形電池で動作する点などが異なる。レンズ構成は12群17枚(S1は11群13枚)で、開放F値はS1がF2.8~F5.6だったのに対して、S9400WではF2.9~F6.5となっている。
動画撮影時には電子式手ブレ補正を合わせた5軸手ブレ補正により、縦回転・横回転・垂直方向・水平方向・光軸回転のあらゆる方向の手ブレを効果的に抑制する。カメラをがっちりホールドしながら撮影するのに便利なEVFは0.2型となっている。そのほか、Wi-Fi(無線LAN)接続機能により、スマートフォンやタブレット端末への撮影画像のワイヤレス転送、スマートフォンなどからのリモート撮影が可能だ。
主な仕様は、撮像素子が有効1,620万画素の1/2.3型CMOSセンサー、レンズの焦点距離が24~1,200mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF2.9~F6.3、対応感度がISO100~ISO12800となっている。背面のモニターは約46万ドット・3型の液晶方式。
利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードおよび内蔵メモリ(約38MB)で、動画の最大記録画素数はフルHD(1,920×1,080ドット)/60i。
バッテリーは単3形電池×4本で、アルカリ乾電池使用時のCIPA準拠の撮影枚数は約300枚。本体サイズはW122.6×D116.2×H86.9mm、重量は本体のみで約577g、付属電池とSDカードを装着した状態で約670gとなっている。