手ブレ補正の効き方をご覧いただくために動画を用意した。なお、効き方を検証するため、意図的にカメラを振っていることを承知いただきたい。ちなみに、動画撮影時はハイブリッドISに加え、ダイナミックIS、パワードISのうち撮影環境に最適な方式が自動的に選択される(手持ち撮影時)。

PowerShot S120 手ブレ補正参考動画

「DIGIC 6」の性能がもっともストレートに発揮されているのは、連写性能の向上と高感度撮影時の画質向上だろう。たまたま筆者にはあまり連写需要がないのだが、スケートボードやサーフィン、スタジアムモトクロス、スキーエアリアルなどの“エクストリーム系部活”に所属する方々には福音となるかもしれない。ただ、それらを撮影するには、S120の焦点距離では望遠側(120mm相当)がやや物足りない。やはり、あくまでスナップを中心とした使い方になるだろう。

高感度画質は素晴らしく、高めのISO値でも極端な解像力の低下が見られなくなった。コンデジにも関わらず、筆者の感覚ではISO3200まで常用できる印象。居酒屋とか夜景とかオトナの楽しみに使えそうだ。

原寸大画像を見る 原寸大画像を見る 原寸大画像を見る
原寸大画像を見る 原寸大画像を見る 原寸大画像を見る

上段左からISO400、800、1600、下段左からISO3200、6400、12800。3200までは常用、それ以上は「とにかく撮ること優先」と考えて使いたい。逆に考えれば「シャッター速度を稼いで手ブレを防ぐために3200までISOを上げられる」ということだ

また、AFの合焦時間(0.1秒)とシャッタータイムラグ(0.13秒)も高速化されたとのことだが、もともとキヤノンのコンデジのAFに不満を感じたことがないので、正直、それほど印象に残っていない。ただ言えるのは、違和感や不満なく使えるのは、高性能である証拠に他ならない、ということだ。

フラッシュのポップアップスイッチは側面。フルオートでも自動で飛び出さないのが便利

反対側には端子類がまとめられている

端子はHi-Speed ミニUSBとミニHDMIを装備

シリーズ共通のコントローラーリング。カメラの使いやすさを大きく引き上げる装備だ

コントローラーリングはもちろんカスタム可能。よく使う機能を割り当てれば、より便利に!

コントローラーリングはモードによって役割が変化。これはMモードで絞りを操作しているところ

個人的にはズーム操作に割り振るのが便利だと思う。焦点距離が表示され、クリックごとに画角が切り替わる

次ページ: リア充さん必携の一台!