山形カシオは1日、水中で会話ができる小型の無線機「Logosease(ロゴシーズ)」の新製品として、消防や警察向けのレスキュー仕様モデル「LGS-RG004-SAR」と、陸上から水中のダイバーと会話ができる陸上側の端末「LGS-SS001-SAR」を発表した。11月下旬から発売し、価格は全社が83,790円、後者が273,000円。

従来のLogoseaseは、レジャーダイビング向けの小型トランシーバー。水中マスクに装着して、水中でレギュレーターをくわえたまま、音声会話が行える。マイナビニュースの記者が実際に体験してきたレポートと、Logosease開発陣へのインタビュー記事『なんと水中で音声会話! - 山形カシオのダイビング向け小型トランシーバー「ロゴシーズ」びっくり体験記』も、ぜひご一読いただきたい。

レスキュー仕様モデル「LGS-RG004-SAR」

装着例

Logoseaseは、水難事故の救助をサポートする機材として消防や警察などから注目されていることから、今回のレスキュー仕様モデル「LGS-RG004-SAR」、陸上端末「LGS-SS001-SAR」の開発、投入となった。

レスキュー仕様モデル「LGS-RG004-SAR」では、一般ダイバー向けの従来市販モデルとベースに、水中での音声通信性能を向上。水中で音声会話できる距離を、最大150mに拡大した(透明度の良い静かな海で対向した場合。水中の環境により変化する)。また、水中での会話を最大8時間分も内蔵メモリに録音できる「ボイスレコーダー」機能を搭載する。水中でのハンズフリー会話も可能(両手が自由になる)。

そのほか主な仕様は、防水性能が水深55mm、通信の周波数が超音波の32KHz、マイクとスピーカーが骨伝導方式、内蔵バッテリでの駆動時間が約3時間。本体サイズはW41×D44.8×H89mm、重量は107g、マイナス浮力は約25g。

Logosease陸上機「LGS-SS001-SAR」

使用イメージ

もう1つの陸上端末「LGS-SS001-SAR」は、Logoseaseを装着して水中に潜っているダイバーと交信できる機器。陸上や船上にいる隊員が、水中での作業状況の確認や、陸上からの指示を伝えるため、ケーブルに接続したアンテナを水中に入れてダイバーと会話できる。電源は内蔵バッテリで、バッテリ駆動時間は約10時間。本体サイズはW75×D35×H125mm、重量は約285g。