国立国会図書館は、歴史的音源専用ページ「れきおん」に約1万点の音源を追加したこと発表した。

「れきおん」は国立国会図書館のデジタル化資料の一環として進められているもので、今回の音源の追加で、提供音源数は約48,700点、うちインターネット公開が1,090点となる。インターネット公開も、著作権・著作隣接権の保護期間満了が確認できた約300点が新たに追加されている。

歴史的音源は、1900年代初頭から1950年代ごろの国内で製造されたSPレコードなどに録音されている音楽や演説を歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)がデジタル化したもの。オンライン公開されている1,090点は「れきおん」からインターネットで聴けるほか、約48,700点にもおよぶ音源は125館の配信提供参加図書館で聴くことも可能だ。

今回インターネットで聴けるものの中には、東郷 平八郎「講演:連合艦隊解散式訓示」(コロムビア,1933)、近衞 文麿「演説 重大時局に直面して」(コロムビア,1940)、松岡 洋右「三国同盟調印より帰りて」(コロムビア)、坪内 逍遥「朗読:ハムレット(生死疑問独白の場)」(コロムビア,1933)なども含まれる。そのほか、インターネット公開分には、新たに東郷平八郎、尾崎行雄、近衛文麿、平沼騏一郎、米内光政、松岡洋右、東條英機等の283点、朗読には坪内逍遥の音源12点も含まれる。