7月17日(現地時間)、Microsoftは自社ブログの一つ「The Windows Blog」の記事で、「Companion Web(コンパニオンWeb)」という新たな試みを発表した。

Internet Explorer担当シニアプロダクトマネージャであるBryan Saftler氏は、「米国では80パーセント以上の人々がテレビとスマートフォンを同時に使用しているが、大半のWebサイトは一度に一つのデバイスで閲覧する様に設計されている」という。同氏は「テレビで面白いものを発見した際にタブレットで検索するのではなく、よりシームレスなWeb体験を実現するために、『Companion Web』という取り組みを提唱する」と述べている。

「Companion Web」のイメージ動画では、スマートフォンとタブレットなど各デバイスのつながりを表現している(同社動画より)

その一例として紹介しているのが、ユーザーが閲覧中のWebコンテンツに対して、意見の表示や表明を行う「Polar(ポーラー)」というiOS用アプリケーション。ブログに掲載された動画では、Surfaceに映しだしたアプリケーションとiPhoneが連動し、コンテンツを楽しむ様が描かれている。

SurfaceとiPhoneを組み合わせた「Polar」のデモンストレーションシーン(同社動画より)

MicrosoftはコンパニオンWeb体験として、既にXbox 360と連動する「Xbox SmartGlassをWindows OSだけでなくiOSやAndroid OS向けにも展開中である。更に同氏は「過去6カ月間、コンパニオンWeb体験を加速させるWebデザイナーや開発者に投資し、いくつかのソリューションを生み出した」と語った。

記事では成功例として、フィットネス指向のSNS(ソーシャルネットワークサービス)である「DailyBurn」や、携帯電話を通じて音楽のプレイリストを楽しむ「Nokia Mix Party」などを紹介。Saftler氏は「これはほんの始まりに過ぎない」と述べ、更なるコンパニオンWebの展開を行う予定だという。