フェンリルは10日、同社ブラウザ「Sleipnir 4 for Windows」の最新バージョン「Sleipnir 4 for Windows (4.3)」を公開した。レンダリングエンジンをBlinkエンジンに変更し、動作速度が高速化したという。

左がWebKit版で右がBlink版。見た目はほぼ変わらない

同社では2013年5月にデベロッパーズブログ限定で、Blinkエンジンに対応したベータ版「Sleipnir 4 for Windows」(Blink Engine Preview Build)を公開していたが、正式版「Sleipnir 4 for Windows」でもBlinkエンジンを採用することとなった。

Blink対応の高速「Sleipnir 4 for Windows」ベータ版公開

Blinkエンジンは、Googleが開発するレンダリングエンジンで最新版の「Google Chrome 28」でも採用されている。フェンリルの行ったベンチマークテストでは、従来のWebKitと比較して9%程度スコアが向上したという。

Octane JavaScript Benchmarkを使った比較結果。左がWebKit版のスコアで右がBlink版

オフィシャルページより、ダウンロードを行うとレンダリングエンジンはWebKitからBlinkへと上書きされるという。

このほか、不具合修正としてブックマークパネルのフォルダ展開したとき、一部のブックマークが表示されなくなる問題、リンクを別タブで開いたとき、セキュリティの継承が行われないことがあった問題を修正した。