米Yahoo!は20日(現地時間)、写真共有サービス「flickr」をリニューアルした。インタフェースデザインの変更だけに留まらず、無料アカウントユーザーに1TBのストレージ容量を提供するなど、サービスの枠組みから大規模な見直しを図っている。
まず大きく変わったのは、無料アカウントのサービス内容が充実したこと。1TBの写真・動画用のストレージが提供されるほか、アップロードした写真を元のフル解像度でダウンロードできるようになった(これまでは縮小されていた)。また、1080pのHD動画を1ファイルにつき3分または1GBまでアップロードすることも可能となった。
一方、これまで24.95$/1年の契約で提供されてきた有料アカウント「Pro」を撤廃。リニューアル後の無料アカウントでは画面に広告が表示されるが、新たな有料アカウント「Ad Free」を契約することで表示されなくなる。Ad Freeの料金は49.99$/1年。また、ストレージ容量が2TBに拡張される有料アカウント「doublr」も用意される。
なお、米Yahoo!が加flickrを買収したのは2005年。以来、たびたび行ってきた「改良」は、ユーザーから「改悪」ととらえられることが多かった。とくにスマートフォンの本格普及後は、Instagramなどの新興サービスに覇権を奪われていたこともあり、同社の発表文冒頭には「今度はダメにしない」との決意が記されている。
また同日、「Flickr」のAndroidアプリがバージョン2.0にアップデートされ、昨年12月にリリースされたiOSアプリ版と同様のUIや機能が利用できるようになった。