米Facebookが発表した「Facebook Home」に対し、米Microsoft陣営は5日(米国時間)、「Facebook HomeはWindows Phoneと同じコンセプトである」と批判した。MicrosoftのオフィシャルブログではWindows Phoneの製品コンセプトが改めて紹介されるとともに、Windows Phoneの紹介動画がアップされている。
Facebook HomeはAndroid端末向けのアプリケーションとして4日(米国時間)に発表された。Facebook CEOのMark Zuckerberg氏はその特長を「従来のアプリ中心に設計された携帯を、人を中心にデザインされた携帯に変える取り組み」と説明している。それに対し、Microsoftの広報担当幹部であるFrank X. Shaw氏は同社のオフィシャルブログ上で批判を展開。「Facebook Homeのプレゼンテーションを見た後、何度もカレンダーを確認しなければならなかった。それは今日がまだエイプリルフールだったか、今年がまだ2011年だったかを確認するためのものだった」。
Shaw氏によれば、Windows Phoneは『Put People First』をコンセプトに設計された製品だという。なぜSMSとSNSのメッセージを一カ所に集約できないのか、なぜTwitterやFacebookなどの情報を統合できないのか、なぜ携帯電話内の写真とFacebookでシェアした写真を一緒に管理できないのか、等々の疑問を解決できる端末としてWindows Phoneが誕生したと説明する。たしかに、Facebook Homeの特長に類似点を見出すことは難しいことではなさそうだ。
Shaw氏は、最後に以下のようにまとめている。「Facebookが、Androidユーザーに対して『人を中心に据えた』スマートフォンの魅力を味わってもらうべく努力していることは讃えたい。けれど我々はユーザーに対して、謹んでこのように提案する。それはスマートフォンをWindows Phoneにアップグレードするだけで、簡単に本物が手に入るんだ、ということである」。