角度を変えても色味が変わらない

「心霊探偵八雲シリーズ」や「ぼくらシリーズ」の表紙イラストを手がけてきたイラストレーターの加藤アカツキは、これまで液晶ペンタブレットを使う際には部分ごとに拡大して描いていたものの、腕のストロークが大きくなってしまい疲れやすい側面があったという。だが、「Cintiq 13HD」はコンパクトなので、ストロークがそれほど大きくならず、肩や腕を痛めているクリエイターでも負荷の軽減になるのではないかとコメントした。

また、IPS液晶を採用していることで、角度を変えても色が変わらないのが良いとも話し、これは、どんな置き方でも描くことができる、自由度の高い「Cintiq 13HD」にとって大きな利点と言えそうだ。

小型かつフルHD画質

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオフィシャル・デフォルメシリーズ「ぷちえう゛ぁ」のキャラクターデザインなどを手がけてきた濱元隆輔は、これまでも「Cintiq 12WX」、「Cintiq 21UX」といった液晶ペンタブレットを仕事に活用してきた。しかし、12インチのものに関しては筐体が小型であることを長所として、作画のクオリティに関しては妥協していた部分があったという。

今回「Cintiq 13HD」を触ってみて、コンパクトな筐体でフルHD画質を実現していることが素晴らしいとコメント。また、同氏は、「ここで今描いている絵を仕事で使ってください、と言われてもお出しできるレベルで使えています。すぐにでも予約したいですね」と絶賛。もしできることなら、タッチ&トライ会場から1台拝借したいくらいだと冗談めかしつつ、同機種への真剣な思いをのぞかせていた。

一般向けにも最速のタッチ&トライイベントを開催中

この催しにやってきたクリエイターたちは、これまでも液晶ペンタブレットやペンタブレットなどを使ってきた、デジタル作画に精通した人たちばかり。そんな人たちから、具体的な発売日などを知りたいという声が多く聞かれたことから、「Cintiq 13HD」を一刻も早く制作の現場に取り入れたいという意欲が感じられた。

なお、ワコム東京オフィスでは一般向けのタッチ&トライイベントが開催されている。10万円を切った液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」を実際に触り、その使用感を体験してみてほしい。

漫画家の水あさとによるイラスト

イラストレーター/漫画家のTNSKによるイラスト

「Cintiq 12WX」(上)と「Cintiq 13HD」(下)の本体を比較