一匹を撮ることに慣れてきたら、今度は二匹、三匹など複数の組み合わせにもチャレンジしてみましょう。当然ながら、魚たちは撮影者の思い通りの位置には来てくれないため、撮影の難易度はアップします。かといって、やみくもに枚数をたくさん撮ってもあまり意味はありません。一匹撮影の際と同じようにターゲットを絞り、相手の動きをじっくりと観察しながらシャッターチャンスを待つこと。そのほうが、結果的には狙い通りの瞬間が撮れる確率が高くなります。

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絞り優先AE(F4 1/640秒) 露出補正:±0 感度:ISO6400 WB:オート 焦点距離:24mm カメラ:「EOS 60D」

絞り優先AE(F2.8 1/40秒) 露出補正:±0 感度:ISO3200 WB:オート 焦点距離:60mm カメラ:「OM-D E-M5」

さらに、一緒に訪れた家族や友人に協力してもらい、水槽を眺める人を画面内に写し込むアイデアもあります。人物は暗くシルエットになりますが、記念写真でなければ、むしろそのほうが主題が明確になり好都合でしょう。人物が加わることでスケール感が伝わるほか、単なる図鑑写真ではない、より印象深いイメージに仕上げることができます。みなさんも自由な発想で水族館撮影を楽しんでみて下さい。

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マニュアル露出(F4 1/400秒) 露出補正:±0 感度:ISO1600 WB:オート 焦点距離:7mm カメラ:「OM-D E-M5」

絞り優先AE(F2 1/640秒) 露出補正:-1 感度:ISO6400 WB:白熱電球 焦点距離:100mm カメラ:「EOS 5D Mark III」

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マニュアル露出(F5.6 1/20秒) 露出補正:±0 感度:ISO1600 WB:オート 焦点距離:19mm カメラ:「OM-D E-M5」

絞り優先AE(F2.8 1/640秒) 露出補正:±0 感度:ISO3200 WB:オート 焦点距離:21mm カメラ:「OM-D E-M5」

「一歩上ゆくデジカメ活用術」バックナンバー
第1回 イルミネーションを利用してボケのある夜景写真を撮る
第2回 冬の逆光を生かして印象的なスナップショットを撮る
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