米NVIDIAは12日(現地時間)、米国防総省国防高等研究計画庁(DARPA)より、総額2,000万ドルの組み込みプロセッサ・テクノロジ研究プロジェクトを受注したと発表した。

今回のプロジェクトは、DARPAのPERFECT(Power Efficiency Revolution For Embedded Computing Technologies)プログラムの一環で、現在の組み込みソリューションに対してエネルギー効率が75倍以上となるプロセッサの開発を5年契約で進めるとされている。現在の技術ではリアルタイムに処理できないほど多くのデータを、地上車および航空機の監視システムとコンピュータビジョン・システムで収集し、分析できるようにすることを目的としている。

既存の組み込みプロセッサは、電力1ワットあたりで約1GFLOPSの処理能力が得られている。一方で「Project Osprey (プロジェクト・オスプレイ)」と呼ばれる今回のNVIDIAの計画では、従来型CPUより処理効率を高められる並列処理テクノロジと、ヘテロジニアス・コンピューティングに関してNVIDIAが持つ強みを活用、低消費電力回路と超高効率アーキテクチャおよびプログラミング・システムを研究し、1ワットあたりで75GFLOPSを目指すという。プロセス技術は、現状の28nmに対し、7nmへと微細化を進める計画だ。