Wi-Fiストレージ/アクセスポイント内蔵の多機能モバイルバッテリ

「StationDrive」(PIX-FS200)シリーズは、32GB/64GBのフラッシュメモリストレージ、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANアクセスポイントを内蔵した、多機能モバイルバッテリ。バッテリはリチウムポリマー電池で、容量は3,000mAh。

「StationDrive」(PIX-FS200)シリーズ

インタフェース

iOS端末やAndroid端末、ノートPCなどから本機にWi-Fiで接続し、内蔵ストレージを簡単に利用できる。iOS用とAndroid用の無料専用アプリを使うと、写真/動画/音楽といったコンテンツファイルだけでなく、Word、Excel、PowerPointのデータファイルも閲覧できる。

インタフェースとして、USB×1(DC 5V/1.0A出力)、MicroUSB×1(充電およびWindows PCの接続用)、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN×1(専用端子、RJ-45変換アダプタ付属)を搭載する。有線LANに対応しているため、例えばビジネスホテルの部屋にある有線LANに接続して、無線LANアクセスポイントとして使うことも可能(PC以外の機器の接続を禁止しているホテルもあるので注意)。

3つの機能をコンパクトな1台に

モバイラーや一人暮らしのユーザーを想定

iOS版の専用アプリ

本体サイズはW60×D118.3×H10.5mm、重量は約100g。対応OSはWindows XP以降、Mac OS X 10.5以降、iOS 4.3以降、Android 2.2以降。2013年1月中旬より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は32GBモデルが10,000円前後、64GBモデルが13,000円前後。

車載のワイヤレスTVチューナーなどの参考展示も

記者説明会では、開発中の機器とソフトウェアも展示されていた。

車載用途を想定したワイヤレスTVチューナー

1つは、上記の「PIX-BR321」をベースにした、車載用のワイヤレスTVチューナー「PIX-BC100」だ。車に搭載し、iOS端末やAndroid端末にテレビ放送を配信できる。車でのテレビ受信は安定しないケースが多いことも考慮し、4チューナー、4アンテナに対応している点が大きな特徴。機能は「PIX-BR321」とほぼ同等。

参考展示の試作機は、チューナー部分とアンテナ部分が別ユニットになっていた。両者はUSBで接続するが、製品版では一体化させることも考えているという。

試作機はチューナー部とアンテナ部が別ユニット。4チューナー×4アンテナの高感度設計

汎用性のあるDTCP-IP対応DLNAクライアントは貴重な存在

もう1つは、Windows 8の新UIに対応したDTCP-IP対応DLNAクライアントソフト「Station TVLink」だ。同じくDTCP-IP対応のDLNAサーバ(録画対応テレビ、レコーダーなど)で録画した番組を、「Station TVLink」をインストールしたWindows 8マシンでネットワークを経由して再生できる。

参考展示では、ソニー・コンピュータエンタテインメントのネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne」に保存してある録画番組を、Windows 8タブレットの「Station TVLink」で再生するデモが行われていた。録画番組のほかにも、動画、静止画、音楽などを一覧表示したり、さまざまな条件でタイル表示することが可能。「Station TVLink」はWindowストアで販売され、「できるだけリーズナブルな価格で提供したい」とのこと。

複数のDLNAサーバを登録しておける

さまざまなコンテンツ再生とソートが可能