米Appleは10月25日 (現地時間)、2012年度第4四半期 (2012年7月-9月)決算を発表した。収益、iPhone/ iPad/ Macの販売台数が9月期の過去最高を記録したものの、iPadの伸びがアナリストの見通しを下回り、利益も予想にとどかなかった。
7-9月期の売上高は359億7000万ドルで前年同期比27%増、前期比3%増。純利益は82億2000万ドル(希薄化後1株あたり8.67ドル)。前年同期の66億2000万ドル(同7.05ドル)から24%増だった。
7-9月期にAppleは、7月にOS X Mountain Lionをリリース、9月にiPhone 5を発表し、30カ国以上で販売を開始した。
Macの販売台数は492万3000台 (前年同期比1%増)。売上高は66億2000万ドルで前年同期比6%増。販売台数に対して売上高の伸びが大きいのは、6月に15インチMacBook Pro Retinaモデルを発売し、MacBookファミリーを刷新したことで、Macの平均販売価格が上昇したためと考えられる。ノート型(MacBook、MacBook Air、MacBook Pro)は、販売台数が395万5000台で同9%増、売上高は53億6000万ドルで同17%増。デスクトップ型 (iMac、Mac mini、Mac Pro)は、販売台数が96万8000台で同24%減、売上高は12億5000万ドルで同26%減。
iPhoneの販売台数は2691万台で前年同期比58%増。iPadは1403万6000台で前年同期比26%増、前期比18%減。23日に開催したスペシャルイベントで、Tim Cook氏が2週間前にiPadの販売台数が1億台を突破したことを明かしたが、アナリストは9月期に1700万-1800万台を積み上げると予想していた。
ホリデーシーズンとなる2013年度第1四半期(2012年10月-12月)についてCFOのPeter Oppenheimer氏は、売上高520億ドル、希釈化後1株当たり11.75ドルの利益を予測している。アナリストの売上高560億ドルという予想を下回る慎重な数字であり、iPhone 5やiPad、iPad miniといった人気製品の製造・供給が年末商戦の需要を満たせない可能性が指摘されている。