Mozillaは、10月9日(現地時間)にFirefoxの新バージョンとなる「Firefox 16」をリリースした。本稿では、インストール手順や新機能などを紹介したい。また、Second Searchアドオンについても紹介しよう。
Firefox 16のインストール
Firefox 15からのアップデートは、Firefoxメニューの[ヘルプ]→[Firefoxについて]を開くと更新が自動的に開始されるので、[再起動して更新を完了]をクリックする(図1)。
初めて、Firefox 16をインストールする場合、Firefox 16のWebページからインストーラーをダウンロードする(図2)。
[Firefox無料ダウンロード]をクリックし、保存したファイルをダブルクリックして、インストールを開始する(図3)。
Firefox 16の新機能
さて、Firefox 16の新機能を紹介しよう。
- Mac OS Xでは、VoiceOver(音声読み上げ)の限定的なサポートがデフォルトで有効に
- Webアプリケーションサポートの初期実装が導入
- 対応言語に、アチョリ語とカザフ語が追加
Webアプリケーションサポートは、今後、WebサイトなどのWebアプリケーション化が進むことでメリットが得られるでろう。また、機能変更されたものとして、以下がある。
インクリメンタルガーベジコレクションの導入
少し解説すると、ガベージコレクションとは一種の自動的なメモリの管理システムである。ただし、ガベージコレクションが行われると実際の処理が停止するといった弊害もある。そこで、ガベージコレクションを一時停止可能にしたのが、インクリメンタルガーベジコレクションである。アプリケーションなどと並行して、ガベージコレクションが行われるようになる。
Firefox 16では、Javascriptの高速化が図られ、キーボードやマウス操作などで応答性が向上する。また、ゲームページなどもスムーズに表示されるようになるといったことが期待できる。わずかであるかもしれないが、こういった積み重ねこそが、ブラウザ全体の高速化に寄与しているといえよう。
開発者向けの新機能
続いて、開発者向けの新機能を見てみよう。以下が、主な新機能である。
- 開発者ツールに簡単にアクセスできるボタンと新しいコマンドラインインターフェイスを備えた開発者ツールバーの搭載
- CSS3 Animations、Transitions、Transforms and Gradientsのベンダー接頭辞が除外 スクラッチパッドに[最近開いたファイルを開く]メニューが追加
一般ユーザーが、常用することは少ないであろうが、こちらでも着実な進歩を続けている。また、セキュリティ対策も16(うち最高レベルが11)個、行われている。速やかに、バージョンアップをしてほしい。