楽天リサーチは「ネットバンキングに関するインターネット調査」を実施し、その結果を公表した。ネットバンキング利用者のスマートフォン・タブレットPCの保有割合やネットバンキングの利用頻度、用途に関するアンケートの結果を集計した。同調査は、20歳から59歳のネットバンキング利用者男女計1,000人(楽天リサーチ登録モニター)を対象に行われた。

調査結果によると、ネットバンキング利用者のスマートフォンとタブレットPCの保有率は約4割(スマートフォン33.5%、タブレットPC3.8%、両方5.1%)となった。年代別でみると、20代は5割以上、30代は4割以上が保有している結果となった。

多機能端末の保有率

機器ごとの満足度をたずねたところ、PC(デスクトップ・ノート)、スマートフォン、タブレットPCともに7割以上が満足だとする一方で、従来型の携帯電話のみが約4割にとどまった。このことから同社ではスマートデバイスの操作性や充実したコンテンツが満足度を押し上げていると分析している。

年代別の端末保有率

機器ごとのネットバンキングの利用頻度をたずねたところ、「月に1回以上使う」(41.9%)が最も多く、「ほぼ毎日使う」(24.8%)、「1週間に1回以上使う」(18.6%)がそれに続いた。

ネットバンキングの利用頻度

利用用途のトップは、「情報照会」(85.1%)で「振込・振替」(77.6%)、「決済」(46.2%)が続いた。機器ごとの傾向をみると、PC(デスクトップ・ノート)とタブレットPCでは、「定期預金」が比較的多いほか(それぞれ19.1%、22.2%)、タブレットPCでは「サッカーくじ」(22.2%)、「外貨預金」「FX」(ともに18.5%)がほかの機器に比べて多かった。同社では、タブレットPC利用者は、あらゆるサービスを幅広く活用しているアクティブなユーザーが多いことがわかるとしている。

機器ごとの利用サービス

ネットバンキングサービスを使う金融機関のトップは「楽天銀行」(44.6%)。ネットバンキングの利用シーンをデバイス別に聞いたところ、落ち着いてじっくり確認・検討ができる「自宅」(PC95.5%、従来型携帯電話63.4%、スマートフォン65.4%、タブレットPC81.5%)がすべての機器でトップになった。

ネットバンキングの利用場所

各デバイスのネットバンキングの利用に関する満足度については、「非常に満足」「やや満足」を合計すると「PC」(77.1%)、「スマートフォン」(70.0%)、「タブレットPC」(74.0%)と高い結果となった。一方、従来型携帯電話の評価は低く、「非常に満足」「やや満足」を合計すると半数以下(44.7%)だった。

機器ごとのネットバンキングの利用満足度

結果を踏まえて同社では、他のデバイスと比べ操作性における問題が顕在化しているといえるのではないかと見ている。

(記事提供: AndroWire編集部)