1-3月期のiOSデバイスの販売台数は5000万台超 |
米Appleの2012年度第2四半期(2012年1月-3月)決算は、過去最高だった前期に次ぐ売上高を記録、純利益が94%増だった。iPhone、iPad、Macが3月期の販売台数記録を塗りかえた。
売上高は予測(325億ドル)を大きく上回る391億9000万ドルで、前年同期比59%増。このうち米国以外の割合は64%。アジア太平洋地域の成長にけん引されて前期の58%から大きく伸びた。純利益は116億2000万ドル(希薄化後の1株あたり12.30ドル)。前年同期は59億9000万ドル(同6.40ドル)だった。粗利益率は47.4%。
1-3月期にAppleは、1月に中国でiPhone 4Sの販売を開始、iBooks 2とiBooks Authorを発表してテキストブック市場への本格参入を果たした。2月にOS X Mountain Lionを発表、3月に第3世代のiPadとApple TVの新モデルを発売した。
Macの販売台数は401万7000台で、前年同期比7%増。米Gartnerが11日(現地時間)に発表した世界のパソコン市場調査結果 (速報値)の1.9%増を大幅に上回る伸びだ。タイプ別では、ノート型(MacBook、MacBook Air、MacBook Pro)が281万8000台(同2%増)、デスクトップ型(iMac、Mac mini、Mac Pro)が119万9000台(同19%増)。どちらも3月期の過去最高だった。
iPhoneの販売台数は3506万4000台で、前年同期比88%増。特に日本とアジア太平洋地域が好調だった。売上高(本体およびアクセサリー)は227億ドルで同85%増。iPadは販売台数が1179万8000台で同151%増。売上高は65億9000万ドルで同132%増だった。
小売ストアの売上高は、iTunes Storeが過去最高の19億ドル (前年同期比35%増)、Appleリテールストアが44億ドル (同38%増)だった。3月末時点のリテールストア数は363店で、米国以外の地域の店がおよそ1/3を占める。1平方フィートあたりの売上高は同23%増、来客数は同19%増だった。
2012年度第3四半期(2012年4月-6月)についてCFOのPeter Oppenheimer氏は、売上高340億ドル、希釈化後1株当たり8.68ドルの利益を予測している。