日立マクセルは26日、ネットワークレコーディングHDD「Family Max(ファミリーマックス) VDR-NAS-1TB」を発表した。発売は2012年1月10日。価格はオープンで、推定市場価格は28,000円前後と見られる。10月に開催されたCEATEC JAPAN 2011の日立ブースに参考出展されていた「ネットワーク接続HDD」を製品化したものだ。
最近増えているUSB接続の外付けHDDへの録画機能を搭載したテレビでは、著作権保護の仕組みにより、録画したコンテンツとテレビとが1対1で結びつけられている。そのため、録画したコンテンツは、基本的には他の機器で視聴することができない。
しかし、一部の録画テレビは、「サーバーダビング」「DLNAダビング」と呼ばれる機能を搭載しており、録画したコンテンツをDTCP-IP対応のNASにネットワーク経由でダビング・ムーブすることが可能。ダビング・ムーブしたコンテンツは、他のDLNAクライアントから視聴することができる。VDR-NAS-1TBは、このネットワーク経由のダビングが可能な1TBのHDDとiVポケットを備えたDTCP-IP対応のNASだ。
VDR-NAS-1TBにダビング・ムーブしたコンテンツは、DLNA経由で他の機器で視聴できるだけでなく、カセットHDD「iV(アイヴィ)」にダビング・ムーブすることも可能。iVにムーブしたコンテンツは、iVポケットを備えたテレビなどで視聴することができる。また、VDR-NAS-1TBから東芝やパナソニックなどのDLNA対応レコーダーにムーブでき、ムーブしたコンテンツをBDに書き込むことも可能だ。録画テレビとレコーダーを持っているユーザーには、なかなか便利な製品だろう。なお、VDR-NAS-1TBは、「スカパー!HD」録画も可能となっている。
本体サイズは、W260×D240×H45.1mmで、重量は約2.3kg。製品には、接続のためのLANケーブルとACアダプターが付属するが、iVカセットは別売となっている。