エントリー向けのノートPCでも十分高性能といえるようになった現在、どうしても価格ばかりに注目が集まりがちだが、富士通の2011年秋モデルとして発表された「LIFEBOOK AH」シリーズの直販向けスタンダードモデル「LIFEBOOK AH54/EN」は、さすが国内大手メーカーといえるデザインと機能に溢れているのが大きな魅力。リビングに置いて家族みんなで使いたいと思わせる高い完成度となっている。

今回試用した製品のスペックは、デュアルコアのCore i3-2330Mに4GBのメモリ、640GBのHDD、DVDスーパーマルチドライブ、そして解像度1,366×768ドットの15.6型液晶ディスプレイ。A4ノートとしては特に目立つところはない、実にスタンダードな構成といえる。

その一方で際立つのがデザインだ。丸みを帯びた柔らかなデザインながら、最薄部23mmの薄さによってシャープな印象もある。カラーバリエーションはライムグリーン/アーバンホワイト/ガーネットレッド/シャイニーブラックの4色があり、それぞれパームレスト部分が濃淡を組み合わせたスクエアパターンによるグラデーションを採用。今回試用したライムグリーンのモデルは非常に美しい仕上がりで、明るいリビングにピッタリとマッチしそうだ。

4色のバリエーションのうち、今回試用したのはライムグリーンのモデル。丸みのあるデザインながら、薄めのボディによってシャープな印象もある

キーボードはアイソレーション(浮き石)タイプのキーを採用しているが、キーの側面にもボディカラーに合わせてカラーリングが施されており、デザインの統一感をアップさせている。全体的にポップな雰囲気ながら高級感もあり、女性や家族用のノートPCにも合うのではないだろうか。

キーボードはアイソレーションタイプ。キー側面もカラーリングされている

タッチパッドもグリーンに統一