「Ultrabook」で新しいモビリティのカテゴリを拓く

発表会では、まずアスース・ジャパン システムビジネスグループ ビジネスデベロップメントマネージャーのEmilie Lu(エミリー・ルー)氏がオープニングスピーチで登場。2008年2月に日本での発売が開始された「Eee PC」から、モバイルキーボードドックが着脱できる2011年6月発売の「Eee Pad TF101」まで、同社製品の歴史を振り返った上で「近年、軽くて小さいボディーと引き替えに、バッテリー駆動時間やパフォーマンスを犠牲にした製品が数多く登場しています。しかし、私たちは遂にまったく妥協のない新製品を開発しました。新しいモビリティのカテゴリを拓く、それが"Ultrabook"であり"ASUS ZENBOOK"なのです」と語った。

アスース・ジャパン システムビジネスグループ ビジネスデベロップメントマネージャーのEmilie Lu(エミリー・ルー)氏

続いて登壇したインテルの宗像氏は、拡大を続けるPC市場について解説。今では世界で1日あたり約100万台のPCが出荷されており、そこに搭載されている第2世代 インテル Core プロセッサー・ファミリーも過去最速の量産スピードを記録しているという。

インテル 取締役副社長の宗像義恵氏

そうした中、PCがこれからどのような方向へ進化していくのかについて宗像氏は「従来はお客様のニーズに応えるため、CPUのパフォーマンスやパワーを中心にプラットフォームを考えていました。しかし現在、"単純に速いだけではPCとして不十分"という新しいニーズが生まれています。そこで"豊かな表現力""素早い応答性""安心して利用できる""いつでもつながる""どこでも使える""求めやすい価格帯"といった各ポイントを満たすべく、弊社が提唱するのが"Ultrabook"です」と、Ultrabookの高い可能性を強調した。

世界で1日あたり約100万台のPCが出荷され、着実な市場の伸びを記録しているという

また、「Ultrabookは一過性のものではなく常に進化し続ける新しいPCの概念」とした上で、今後のロードマップを公開。2012年に第3世代 インテル Core プロセッサー・ファミリー(Ivi Bridge)を、2013年には開発コード名「Haswell」を使ったUltrabookを登場させる予定があるという。こうした進化への技術革新を促進するため、インテルでは3億ドルのUltrabook基金を創設。新しいデバイスや部材、デザインなどに対して、より積極的に取り組んでいく体制を整えている。