米Intelは9月28日(現地時間)、イスラエルで地図ナビゲーション技術を開発するTelmap買収を発表した。同社は今後Intelの完全子会社になるものの、独立企業体として現地でのオペレーションを継続していくという。買収金額等の詳細は明かされていないが、英Reutersが現地メディアの報道として伝えるところによれば、3億~3億5000万ドル程度の買収金額だとみられている。

同件はTelmapが自身のホームページで告知しているほか、IntelでAppUp事業を担当するPeter Biddle氏が、同日に米ワシントン州ベルビューで開催された「Intel AppUp Elements 2011」の中で報告している。Telmapは位置情報を利用したナビゲーションや店舗検索など、関連技術やサービスを開発する企業。同社サイトによれば、西Telefonicaがドイツで展開するO2 Germanyほか、仏Orange、仏SFRといった携帯キャリアが販売する端末でのナビゲーションや地図検索機能として同社サービスが利用されているようだ。今回のIntelによるTelmap買収により、IntelのAppUpデベロッパーらはTelmapの提供するAPIを利用して、自身のアプリに容易に地図検索やナビゲーション機能を組み込むことが可能になるという。