米Verizon Wirelessと米Motorola Mobilityは7月7日(現地時間)、Android搭載スマートフォン新製品「DROID 3 by Motorola」を発表した。Motorola製造のDroidシリーズの第5弾(含むX、Pro)にあたる。最大の特徴はスクリーン解像度が960×540の4インチタッチスクリーンと、従来のDroid 2の3.7インチよりも大型化している点。またスライド型のQWERTYキーボードはこの手のデバイスには珍しく、数字入力専用のボタンが用意されている点も特徴だ。Android 2.3 Gingerbreadを搭載し、2年契約時の本体価格が199.99ドルで7月14日より全米で発売される。

DROID 3 by Motorola

搭載プロセッサは前世代のシングルコアOMAP 1GHzから、同じ1GHzの駆動クロックながらデュアルコアベースのものへとアップグレードされている(OMAP4430とみられる)。搭載DRAM量は従来と同じ512MBだが、内蔵ストレージがDroid 2の8GBから16GBへと強化されており、アプリのインストールで容量不足に見舞われる問題が軽減されている。内蔵のリアカメラも従来の500万画素から800万画素へと強化されており、Motorola Droidシリーズの順当なアップデート版だといえるだろう。ただ画面サイズ拡大と同時に筐体サイズも大型化されており、例えばDroid 2で116.3×60.5×13.7mmだった本体サイズが、Droid 3では123.3×64.1×12.9mmと若干薄型化しているものの大きくなっている。本体重量は184gで、Droid 2の169gよりは重くなっているが、そのぶんバッテリ容量が1400mAhから1540mAhへと大型化している。このほかDroid 2との違いは、Droid 3はデフォルトの状態でVerizon WirelessのCDMA2000/EV-DOならびにGSM/UMTSの両規格をサポートしている点で、この端末を米国外へと持ち出してそのまま現地のサービスを利用することが可能。

Droidシリーズでお馴染みのQWERTYキーボードは4列から5列のものへと変更され、新たに数字キーが追加された

Droid 3で新たにサポートされた機能としては、フロントカメラとHDMIポートが挙げられる。フロントカメラにより通常の写真ショットのほか、Face-to-Faceのビデオチャットが可能になっている。これはDroid 2にはなかった機能だ。またHDMIポートの内蔵により、1080pでのHD動画再生が外部TV出力を介して可能になっている。3Gホットスポット機能にも標準対応し、最大5台までのデバイスをWi-Fi経由でテザリング接続できる。ただしVerizon Wirelessは7月7日よりデータ通信の無制限プランを廃止し、1ヶ月2GBで30ドルという従量制プランへと移行しているため、使用にあたっては注意が必要だ。このほか前述のように、QWERTYのスライドキーボードは従来の4列から5列へと変更されており、新たに専用の数字キーが用意されている。キーボードからの数字入力が煩わしかったと感じるユーザーには朗報だろう。