アップルは23日付けで、Mac OS Xの最新版「Mac OS X アップデート 10.6.8」を公開した。このアップデートを導入することにより、Mac App Storeを介したMac OS X Lionへのアップグレードが行えるようになる。また同時に、Mac OS X Server向けの10.6.8アップデートやサーバ管理ツールの同バージョン、Leopardシステム向けのセキュリティアップデートもリリースされている。
Mac OS X アップデート 10.6.8
「Mac OS X アップデート 10.6.8」はMac OS X Snow Leopardを使用するすべてのユーザーに推奨されるアップデート。安定性・互換性およびセキュリティを拡張する。主な変更点は以下のとおり。
- Mac OS X LionへのMac App Storeからのアップグレードが可能に
- プレビューが突然終了する問題を解決
- IPv6のサポートを改善
- VPNの信頼性を向上
- Mac Defenderの既知の変種を識別して取り除く
Webサイトからダウンロードする場合のファイルサイズは474.2MB。10.6.7へのアップデートを完了していないユーザーは、「Mac OS X 統合アップデート 10.6.8」によってアップデートする必要がある。こちらの容量は1.09GB。
Mac OS X Server アップデート v10.6.8
「Mac OS X Server アップデート v10.6.8」は、一般的なオペレーションシステムに関する問題のほか、以下のような修正を行っているもの。
- FirefoxまたはInternet ExplorerからWikiページでビデオを表示するときに、正しく表示
- Time Machineで共有ポイントを使用するときの信頼性向上
- 休暇メール通知の信頼性向上
- iCalサーバでの各国語の文字エンコーディング処理の信頼性向上
- iOSデバイスからiCalサーバにアクセスするときの認証サポート向上
- ソフトウェア・アップデート・サーバでの以前のアップデートを正しく有効化可能
- ソフトウェア・アップデート・サーバをカスケードするときの信頼性向上
Webサイトからダウンロードする場合のファイルサイズは542MB。10.6.7へのアップデートを完了していないユーザーは、「Mac OS X Server 統合アップデート v10.6.8」によってアップデートする必要がある。こちらの容量は1.27GB。
サーバ管理ツール 10.6.8
「サーバ管理ツール 10.6.8」はSnow Leopard Serverのリモート管理者に推奨されるアップデートで、システム条件はMac OS X Server 10.6.8。以下のツールの最新リリースが含まれる。
- iCal サーバユーティリティ
- Podcast Composer
- サーバ管理
- サーバモニタ
- サーバ環境設定
- システムイメージユーティリティ
- ワークグループマネージャ
- Xgrid Admin
Leopard向けセキュリティアップデート2011-004
Leopard向けのセキュリティアップデートは、デスクトップシステム用とサーバ用の2つ。いずれもセキュリティを向上させるもので、すべてのLeopardユーザに推奨とされている。「セキュリティアップデート 2011-004 (Leopard デスクトップシステム用)」が256.4MB、「セキュリティアップデート 2011-004 (Leopard デスクトップシステム用)」が499.8MB。