HOYAのPENTAXイメージング・システム事業部は2日、同社デジタル一眼レフカメラ用のGPSユニット「PENTAX O-GPS1」を6月下旬に発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は2万円程度。

「PENTAX O-GPS1」

同製品は、同社デジタル一眼レフカメラ「K-5」「K-r」「645D」の3機種に対応し、ホットシューに取り付けて撮影するだけで、撮影地点の緯度・経度・高度・ UTC(協定世界時)・方位の各情報を画像に記録可能となるGPSユニット。

「K-5」と「K-r」に取り付けた場合は、カメラ本体の手ぶれ補正機構「SR(Shake Reduction)」と連動して簡易的な天体追尾撮影がおこなえる「アストロトレーサー」を利用できる。同機能では、GPS情報から取得した緯度と、内蔵する各センサーから得たカメラの傾きと方位から天体の動きを算出し、イメージセンサーを天体の動きに同調して移動させることで、長時間露光しても星が流れずに点像のままで撮影が可能。

「K-5」に取り付けた場合

そのほか、現在地から設定した目的地までの方位と距離を算出して、直線的なナビゲーションを行う「直線ナビ」、撮影時の方向をカメラの液晶モニター上に方位表示できる「電子コンパス」機能を搭載。小雨の中でも使用できる簡易防滴構造や、カメラからの電源供給が不要な独立電源方式(単4形乾電池1本使用)の採用といった特徴も持つ。外形寸法は約49(W)mm×33(H)mm×59.5(D)mmで、電池を含む質量は約61g。