米NVIDIAは5月17日(現地時間)、ミドルクラスのデスクトップ向けGPU「GeForce GTX 560」を発表した。今年はじめに登場したGTX 560 Tiの廉価版で、現行モデルではGTX 560 TiとGTX 550 Tiの間に挟まれる位置付けの製品となる。搭載カードの米国市場における参考価格は199ドル。
コアの製造プロセスルールは40nmで、トランジスタ数は公開されていないが、GF114ベースのGPUとされているので、恐らく19億5千万個と考えられる。CUDA Core数(SP数)は336基、Texture Unit数は56基、ROP数は32基。コアクロックは810~950MHz(製品による)、シェーダクロックは1620~1900MHz(製品による)。メモリタイプはGDDR5、動作クロックはデータレートで4004~4488MHz(製品による)、メモリインタフェース幅は256bitで、メモリ容量は1024MB。消費電力は公称最大150Wで、補助電源コネクタは6ピン×2。
なお、コアクロックやメモリクロックに幅があるのは、グラフィックスカードを製品化する各カードベンダーが、ある程度独自の自由度をもって、製品スペックをカスタマイズ設定できるようにしているためという。
| ■主な製品との仕様比較 | ||||
| GPU | GTX 560 | GTX 560 Ti | GTX 550 Ti | GTX 460 1024MB版 |
|---|---|---|---|---|
| プロセス | 40nm | 40nm | 40nm | 40nm |
| トランジスタ | 19億5千万個 | 19億5千万個 | 11億7千万個 | 19億5千万個 |
| CUDA Core | 336基 | 384基 | 192基 | 336基 |
| Texture Unit | 56基 | 64基 | 32基 | 56基 |
| ROP | 32基 | 32基 | 24基 | 32基 |
| コアクロック | 810~950MHz | 822MHz | 900MHz | 675MHz |
| シェーダクロック | 1620~1900MHz | 1644MHz | 1800MHz | 1350MHz |
| メモリタイプ | GDDR5 1024MB | GDDR5 1024MB | GDDR5 1024MB | GDDR5 1024MB |
| メモリ接続バス幅 | 256bit | 256bit | 192bit | 256bit |
| メモリクロック | 1001~1122MHz | 1002MHz | 1025MHz | 900MHz |
| 公称最大消費電力 | 150W | 170W | 116W | 160W |
| 発表時参考価格 | 199ドル | 249ドル | 149ドル | 229ドル |