シャープは21日、フリースタイルAQUOS「FE1」シリーズ「LC-20FE1」を発表した。発売は6月1日。価格はオープンで、市場価格は10万円前後と予想される。

チューナーとワイヤレス接続され、家の中で自由に持ち運びが可能なフリースタイルAQUOS(ディスプレイ部分)

LC-20FE1は、チューナー部とディスプレイ部が分離するセパレートタイプのテレビ。チューナー部とディスプレイ部とはIEEE802.11 n/aのワイヤレス接続となっており、ディスプレイ部にはリチウムイオンバッテリーも内蔵。ディスプレイ部のみを家の中で自由に持ち運んで使用することが可能だ。バッテリーでの駆動時間は、フル充電状態で約2時間。ディスプレイ部の充電時間は、電源オフの状態で約5時間、オンの状態で約12時間となっている。ディスプレイ部の質量は約3.3kgで、持ち運びのための収納式キャリングハンドルも装備。この部分を使用して、壁掛け設置を行うためのオプションも発売される(AN-20WL1:6,300円)。キャリングハンドルの下には、自立させるためのスタンドも装備している。

なお、ディスプレイ部は、HDMIミニ端子を装備。ケーブルを使って映像機器と接続することも可能だ(480i/480p/1080i/1080p対応)。また、USBミニ端子も装備。音楽再生や、静止画の表示が可能だ。なお、ディスプレイ部にもメモリーが登載されており、最大18枚までの画像を保存可能。デジタルフォトフレームとして利用することもできる。

チューナー部分は、地上/BS/110°CSデジタルチューナーを1基登載。また、USB/LAN端子も装備しており、USB接続タイプの外付けHDDへの録画機能、ネットワークサービスも利用可能だ。対応しているサービスは、AQUOS専用サービス「AQUOS.jp」、「Yahoo! JAPAN for AQUOS」、「YouTube」、「アクトビラ ビデオ・フル」、「ひかりTV」、「TSUTAYA TV」、「T's TV」など。DLNAのプレーヤー機能も登載しており、DLNAに対応したレコーダーなどに録画した番組をホームネットワーク経由で再生することも可能だ。

フリースタイルAQUOSのチューナー部分。シングルチューナータイプだが、USB接続タイプの外付けHDDへの録画機能も備える

また、リモコンも従来のテレビに付属していたものとは、大きく異なる。リモコンの外見は独特のスタイルで、ボタン数も非常に少ない(通常のリモコンに見られる数字キーなども装備していない)。リモコンの中心部分は同心円状となっており、一番外側には「マイサークル」「ホーム」「戻る」「番組表」「終了」「ツール」のボタンが配置されている。この中の「マイサークル」ボタンを押すと、GUIインタフェースのマイサークル画面が表示される。マイサークル画面お中央には、それまで使用していた機能が表示され(それまでテレビを見ていたのならば、その番組が縮小表示される)、その周囲に、USBアプリ、HDMI、ホームネットワーク、録画番組を見るなどの項目が並ぶ。リモコンの同心円のひとつ内側の部分がジョグダイヤルになっており、項目の素早い選択が可能だ。また、テレビを視聴中にジョグダイヤルを回すと、その時間に放送されている他の番組名画表示される「ぐるぐる選局」機能も登載されている。

スタイルだけでなく機能面でも新しい,フリースタイルAQUOSのリモコン

マイサークル画面

ぐるぐる選局画面