ニコンは5日、3型のバリアングル液晶モニターや「Dムービー」、「スペシャルエフェクトモード」などを搭載したニコンDXフォーマットデジタル一眼レフカメラ「ニコン D5100」を21日に発売すると発表した。本体のみの販売のほか、「D5100 18-55 VR レンズキット」「D5100 18-105 VR レンズキット」「D5100 ダブルズームキット」が用意され、いずれも価格はオープン。推定市場価格とセットのレンズは下記の表を参照。
同製品は、同社のデジタル一眼レフカメラでは初めてバリアングルモニターを搭載した「ニコン D5000」の後継機。モニターサイズが2.7型から3型へと大型化されたほか、自在なアングルからの撮影や三脚の使用も考慮され、下開き方式から横開き方式に変更されている。開閉は左側に0~180度で、回転は開いた状態で時計回りに90度、反時計回りは180度可動する。
フルHD(1920×1080、30p)に対応した高画質な動画撮影が行える「Dムービー」も搭載。コントラストAFでのピント合わせが行え、フォーカスモードやAFエリアモードの設定によって、動き回る被写体にもピントを合わせ続けることが可能となっている。動画のワンフレームをJPEG形式の静止画として切り出したり、動画から不要な部分を削除することができる動画編集機能も装備。モードダイヤルと同軸にライブビュースイッチを配置することで操作性も向上し、別売の外部ステレオマイクロホン「ME-1」(21日発売 : 1万2,600円)によるステレオ録音にも対応する。
さらに、「スペシャルエフェクトモード」を同社デジタル一眼レフカメラでは初採用。同機能は静止画と動画撮影の両方で利用でき、液晶モニターでリアルタイムに確認しながら演出効果の選択や設定が行える。用意されているエフェクトは、選択した特定の色(1作品に3色まで)だけを残し、それ以外はすべて白黒表示となる「セレクトカラー」や、色鉛筆やペンなどで描いたスケッチ風になる「カラースケッチ」のほか、「ミニチュア効果」「ナイトビジョン」「ハイキー」「ローキー」「シルエット」の計7種類。
センサーは、有効画素数は1,620万ピクセルのDXフォーマットCMOSセンサー、画像処理エンジンには「EXPEED2」を採用し、高精細な描写と豊かな階調表現を実現。常用ISO感度はISO100~6400で、Hi2(ISO 25600 相当)までの増感設定が行える。1回の撮影で露出を変えた2コマを自動で連写・合成することで、ダイナミックレンジの広い画像を生成するHDR(ハイダイナミックレンジ)も使用可能。
記録メディアはSD / SDHC / SDXCカードに対応。本体サイズは、約128(W)mm×97(H)mm×79(D)mmで、バッテリーとメモリーカードを含んだ質量は約560g。
キット | レンズ | 推定市場価格 |
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D5100 本体のみ | - | 8万円前後 |
D5100 18-55 VR レンズキット | AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR | 9万円前後 |
D5100 18-105 VR レンズキット | AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR | 12万円前後 |
D5100 ダブルズームキット | AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、 AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR |
12万5,000円前後 |