日立コンシューマエレクトロニクスは16日、薄型テレビ「Wooo」の「XP07」シリーズ6機種を発表した。ラインナップは、プラズマモデルの「P50-XP07」「P46-XP07」「P42-XP07」と、液晶モデルの「L42-XP07」「L37-XP07」「L32-XP07」で、発売は5月中旬。価格はオープンで、市場価格は、P50-XP07が29万円前後、P46-XP07が24万円前後、P42-XP07とL42-XP07が19万円前後、L37-XP07が17万円前後、L32-XP07が15万円前後と予想される。

番組を視聴中に、2番組を同時に長時間モードで録画可能な「XP07」シリーズ

Woooは、内蔵HDDやiVDR-Sへの録画にいち早く対応したことでも知られているモデル。昨年モデルのXP05シリーズでは、デジタルチューナーを3基登載することで、番組を視聴中でも、2番組を同時に録画することができた。新シリーズのXP07でも、地上デジタル×3に、BS/110°CS×2基を登載(XP05シリーズには登載されていたアナログチューナーは非登載となった)。デジタル放送の2番組録画と、録画に使用していないチューナーでの番組視聴を同時に行うことができる。XP05では、2番組同時録画の場合、片方は長時間録画が利用できたが、もう片方はTSモードでの録画となっていた。XP07シリーズでは、トランスコーダー「XCodeHD」の処理能力を2倍に向上。2番組を同時に録画した場合でも、両方で長時間モードを使用することができる。3チューナー登載で、1つの番組を視聴中に、他の2番組を同時に長時間録画賀可能なテレビは業界初。長時間モードは、最大で8倍録画に対応。内蔵しているHDDの容量は320GBで、最大で約256時間分のハイビジョン録画が可能だ(8倍録画モードのTSX8では、1440×1080の解像度で録画。4倍録画モードのTSX4は、1920×1080の解像度での録画に対応している)。Woooシリーズでは、iVDR-S仕様のカセットハードディスク「iV」により、録画容量の拡張を容易に行うことが可能だ(USB HDDなどには非対応)。iVに録画した番組は、番組を録画したWoooだけでなく、iVポケットを装備した、他の機器でも再生できる。

また、録画する番組を探すための機能も新たに登載。ユーザーがよく録画している番組の傾向を分析して、それに該当する番組を知らせる「Woooおすすめ番組」、Gガイドによる、放送局からの推薦番組(最大1か月先まで)、キーワードや出演者などを指定して行う自動録画などの機能が登載されている。

録画した番組の傾向を分析して(左)、おすすめの番組を知らせる「Woooおすすめ番組」機能(右)

「アクトビラビデオ・フル/ダウンロード」や「テレビ版Yahoo!JAPAN」、DLNAのプレーヤーだけでなく、サーバー機能も登載しているなど、ネット機能の高さも、Woooの特徴のひとつだが、XP07シリーズでは、このほかにニコンの運営する「My Picturetown」にも、新たに対応した。なお、マルチタスク性能の向上により、2番組同時録画と、番組視聴/録画したコンテンツの再生/ネット機能を利用しながら、DLNAサーバー機能を同時に使用することもできる。

プラズマモデルの3機種は、500万:1の高コントラスト比を持つ「ダイナミック・ブラックパネル」を使用。同パネルには、外光の反射や二重写りを低減するダイレクトカラーフィルターも採用されている。液晶モデルの3機種は、LEDバックライトを採用したIPSパネルを使用。倍速駆動とバックライトスキャンニングの併用により、残像感の少ない映像を実現している。LEDはエッジ配置だが、分割制御される。なお、6機種のうち、L32-XP07のみ1366×768画素で、他の5機種は1920×1080画素。映像エンジンは、アドバンスドノイズリダクションや3次元カラーマネージメント2、アドバンスドダイナミックコントラスト2などが組み込まれた「PictuerMaster3」。サウンド部分では、音響パワーイコライジング技術「CONEC」を採用している。入力端子は、HDMI×4、D4×1、コンポジット×3(うち1系統はS端子兼用)。

年間消費電力量 本体サイズ(W×H×D)mm(すべてスタンド込み)
P50-XP07 205kWh/年 1233×842×347
P46-XP07 185kWh/年 1153×797×347
P42-XP07 163kWh/年 1044×714×347
L42-XP07 101kWh/年 1010×688×284
L37-XP07 92kWh/年 899×625×284
L32-XP07 64kWh/年 778×555×242