ペンタブレット初心者たちは、「Intuos4」にどのような印象を持ったのだろうか?

ワコムのプロ用ペンタブレット「Intuos4」を、ペンタブレット使用経験のないデジタルハリウッド受講生に提供し、各生徒の創作活動に活用してもらい、その使用感などをレポートする。

グラフィックデザイン、Webデザイン、3DCGなど、それぞれ異なる分野のクリエイティブを学ぶデジタルハリウッド受講生の中から4名を無作為に選抜、その4名にそれぞれIntuos4を提供した。Intuos4を提供された4名は慣れないペンタブレットを、どのように使っていったのだろうか。

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モニターに協力してくれた4名に、Intuos4を使い始めてから約1カ月の使用感などを訊いた(※なお、各自のプロフィールは取材時のものとなっています)。

ペンの太さを簡単に変えられるので使い易い

総合Proコース グラフィックデザイナー専攻 2010年7月生の泉二希さんは、この企画に参加するまで、完全にペンタブレット初心者だった。「先日、タブレット受け取って、もっと厚い物だと思っていたのですが、実物は凄く薄かったです。コードを繋いで、電子ペンを持ったときも、想像していたより描き易くて驚きました」その使用感を語った。また、ペンタブレットで難しく感じた部分としては、「デスクトップ上でのカーソルの動かし方が一番苦労しました。距離感などの把握がなかなかできなくて……」と初心者ならではの苦労を話してくれた。

グラフィックデザインを学ぶ泉さんは、今後のペンタブレット活用に関して、「左クリックでデッサンのときにペンの太さをすぐ変えることができるのが良いですね。今後はファンクションキーも使いこなしていきたいです」と豊富を語ってくれた。

「Photoshop」でのレタッチ作業に導入

総合Proコース Webデザイナー専攻 2010年7月生 内藤まり子さんは、「Photoshop」で画像加工を行う際のレタッチ作業時にIntuos4を使い始めたという。現在の印象は、「どのくらい使いこなせるのかは、まだわからないのですが、Intuos4だと、本当に好きな線(自由な線)が描けるので、細かい作業がやり易くなりました」とのこと。また、「操作していて、画面のロールダウンが、上手にできないときがあるんです」とペンタブレット初心者ならではのコメントも。

3DCG制作には欠かせないツール

総合Proコース CGクリエイター専攻 2010年7月生 永島慶子さんは、3DCGを学ぶ過程でペンタブレットを活用したようだ。「『Photoshop』や『Illustrator』の授業で、もっとペンタブレットをじっくり使いたかったですね。その後は、『maya』をずっと学んでいるのですが、mayaは3ボタンなので、真ん中のボタン操作をペンタブレットで、どのように設定すればいいのか考えています」とこれからの活用法を語った。また、「卒業制作にキャラクターを3Dで制作して動かさなくてはいけないんですが、キャラクターデザインは、Intuos4がないとできないと思っています」とも。使用1カ月で、Intuos4は欠かせないツールとなったようだ。

繊細過ぎて戸惑う部分も

総合Proコース Webデザイナー専攻 2010年3月生 樫谷真理子さんはIntuos4について「イラストを描くという意味では凄く優れているツールだと思います。使っているだけで、クリエイティブに凄く影響を受けます。マウスよりも凄く繊細な気がするので、画面に触れる前にもうパッと変わってしまったり、切り替えが早いので、使いにくいと感じる部分もあります。プロの人には良いと思うのですが、初心者にとっては扱いが難しく感じました」と語ってくれた。繊細過ぎるIntuos4の操作は、初心者にとって正直戸惑う部分も多いようだ。また、「これからはイラストも描いていきたいのですが、マウスでは描きにくいです。イラストを描くという点では、Intuos4がないとできないですね」とこれからの活用法を語ってくれた。

Intuos4を使用開始してから1カ月の印象を語ってくれた4人のモニター。その後、彼らはIntuos4を活用してどのような作品を作ったのだろうか。ひき続き、その模様をレポートしていきたい。

次回は4名のモニターが「Intuos4」を活用して制作した作品なども紹介