パナソニックは17日、ハイブリッド方式除湿乾燥機「F-YHGX120」を発表した。発売は4月1日。価格はオープンで、市場価格は6万円前後と予想される。

洗濯物の量を検知することで、より省電力に洗濯物の乾燥を行う「F-YHGX120」。カラーは写真のシルバーのほかにシャンパンが用意されている

F-YHGX120は、昨年4月に発売された「F-YHFX120」の後継モデル。除湿器には、室温が低いときに有効なデシカント方式、室温が高いときに有利なコンプレッサー方式とがあるが、同社のハイブリッド方式は、この両方を1台に搭載したもの。設置場所の環境変化に応じて両方の動作比率を制御し、室温や湿度にかかわらず、効率的な乾燥/除湿を行うことが可能だ。

新モデルの特長は、洗濯物乾燥の際の省電力化。前モデルのF-YHFX120では、衣類乾燥時に部屋の湿度や温度を検知して洗濯物の乾き具合を検知、乾燥後に自動終了する「カラッとセンサー」を搭載していた。F-YHGX120では、新たに、新乾燥アルゴリズムを採用した「エコナビ」を搭載。新乾燥アルゴリズムは、洗濯物の量を検知するもの。洗濯物の量が少ない場合は短時間で乾燥が終わるが、多い場合には乾燥までに長い時間がかかる。部屋の温度/湿度の1分ごとの変化を調べることで、洗濯物の量を把握。より正確な乾燥終了の時間を割り出し、自動停止する。これにより、昨年モデルに比べて最大で25%、消費電力を抑えることが可能となった。

また、ナノイー発生ユニットにより、洗濯物の乾燥時の除菌/脱臭を行うことが可能だが、洗いにくいものの除菌/脱臭を行う「衣類リフレッシュモード」も搭載されている。

定格除湿能力は、50Hz地域で9.0L、60Hz地域で10.0L。最大除湿能力は、50Hz地域で11.5L、60Hz地域で12.5L(1日あたり)。除湿可能な面積は、50Hz地域では、木造11畳/プレハブ17畳/鉄筋23畳、60Hz地域では、木造13畳/プレハブ19畳/鉄筋25畳。タンク容量は約3.2L。衣類乾燥時の消費電力は、「即乾ターボ」で705W(50Hz).725W(60Hz)、「標準」では245W(50Hz)/255W(60Hz)、「音ひかえめ」では230W(50Hz)/240W(60Hz)。衣類リフレッシュ時の消費電力は、「強」で90W(50Hz)/95W(60Hz)、「弱」で80Wとなっている。本体サイズは、370(W)×570(H)×225(D)mm。質量は約13.8kg。