ニコンは9日、本格的な撮影が楽しめるコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX(クールピクス)」Pシリーズから、「COOLPIX P500」を3月に発表すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は5万円前後。

「COOLPIX P500」カラーはブラックのみ

同製品は、「COOLPIX P100」の後継機種。COOLPIX史上最高の倍率かつ広角となる、広角22.5mm(35mm判換算)からの光学36倍ワイドズームレンズを搭載する。開放F値はF3.4~F5.7。レンズ側面に「サイドズームレバー」が設置され、ホールディングを安定させた状態でズームの操作が可能となっている。また、シャッターボタンのすぐ近くに、単写モードから連写モードにすばやく切り換えられる「連写設定ボタン」を配置。

撮像素子には、光を効率的に取り入れる裏面照射型CMOSセンサー(1 / 2.3型)を使用し、最大感度はISO3200、有効画素数1,210万画素。デュアルイメージプロセッサーを新採用しており、諸収差補正処理やノイズ低減処理を行うことで、高精細な静止画とクリアなフルHD動画撮影が可能となっている。手ブレ補正には、イメージセンサーシフト方式と電子式手ブレ補正(VR)機能の両方が使用される。

動画撮影は、1,920×1,080のステレオ音声付きフルHD動画に対応。36倍ズームを使った迫力のある動画撮影が楽しめるほか、撮影中の静止画撮影や光学ズーム撮影も行える。1 / 2もしくは1 / 4の速度で再生できる「スローモーション動画」と、倍速で再生できる「早送り動画」からなる「HS動画」も備え、HDMI端子対応テレビで動画を再生することも可能。

マニュアル操作を楽しむための撮影・画像編集機能として、4つの露出モード(プログラムオート / 絞り優先 / シャッター優先 / マニュアル露出)をはじめ、最大画像サイズ(4,000×3,000)で約8コマ / 秒の高速連写機能、カメラ内で撮影画像の加工が行える「フィルター効果」、180度と360度の画角を選択できる「かんたんパノラマ」を装備する。

約92万ドットの広視野角3型チルト式TFT液晶モニターを採用し、ハイアングル・ローアングルでの撮影に対応する

電源には付属のリチウムイオン充電池を使用し、記録メディアは約102MBの内蔵メモリーのほか、SD / SDHC / SDXCカードに対応。突起物を含まないサイズは、約115.5(W)mm×83.7(H)mm×102.5(D)mmで、バッテリーとメモリーカードを含んだ重量は約494g。