AMD Fusionがついに登場!

AMDの新世代プロセッサ「AMD Fusion」を搭載するマザーボードが初登場。ASUSの「E35M1-M PRO」というマイクロATXの製品で、一部ショップで品切れになるなど、注目は高いようだ。価格は16,000円前後。

初のFusionマザーボード「E35M1-M PRO」(Lucidの「Fuzion」と紛らわしいので注意)

まずはマイクロATXのモデル。大型ヒートシンクによりファンレスを実現している

Fusionは、新開発のx86アーキテクチャCPUコアに、DirectX 11世代のGPUをオンダイで統合したもの(AMDはこれをAPU:Accelerated Processing Unitと呼び、CPUと区別している)。SFF/ノートPC向けのEシリーズ(Zacate)、ネットブック向けのCシリーズ(Ontario)が先行して市場に投入されており、今回の製品にはデュアルコア版の「E-350」(1.6GHz/18W)が搭載されている。

せっかくのIntelの"敵失"に、デスクトップ向けのAシリーズAPU(Llano)ではなく、Zacateが出てきてしまうところがAMDらしい間の悪さであるが、ともあれ新世代プロセッサの登場である。今後も新製品が続々と登場してくると思われるので注目したいところだ。ASUSはMini-ITXの「E35M1-I DELUXE」もラインナップしており、こちらを待っているユーザーもいるだろう。

ASUSのFusion搭載Mini-ITXマザーボード「E35M1-I DELUXE」

E35M1-M PROのスペックは、APUがE-350、チップセットがHudson M1。グラフィックス出力は、HDMI/DVI/VGAの3端子が用意されている。メモリは2スロットで、DDR3-1066を最大8GBまで搭載可能。USB 3.0×2ポートが用意されているほか、SATA 3.0も5ポートあるなど、インタフェースも充実している。

E35M1-M PROのレイアウト。PCI Express x16スロットもあるが、帯域はx4

こちらはバックパネル。eSATAポートも用意されている