「ワールドツアーとして3年目となる今回のイベントでも、前回同様にユーザーの皆様にG-SHOCKの根本でもある"TOUGH(タフ)"というキーワードを通じ、その魅力をお伝えするというコンセプトに変化はありません。もちろん回数を重ねるごとにスケールアップした楽しみをお届けできるよう様々な趣向を凝らしています」と上間氏は語る。

会場エントランスを抜けると、ワールドツアーの各都市ごとに制作されたG-SHOCKコラボモデルが来場者を出迎えてくれた。若者を中心としながらも、家族連れや年配の来場者も見受けられるなどG-SHOCKの幅広いユーザー層を感じさせる

G-SHOCK "SHOCK THE WORLD TOUR 2010"の東京会場では、ARENA/TENT/WATER BAR/OUTDOOR/ROSE ROOM/FOOD AREAなど6つのエリアごとに異なるテーマを設け、そこにベストマッチしたアーティストが出演。バラエティー豊かなG-SHOCKモデルの展示や、もはやお馴染みとなった豪華アーティストやDJによる音楽ライブにとどまらず、アウトドア・スペースでのBMX、スケートボード、ブレイクダンス、ダブルダッチなどの各種パフォーマンス、さらにはライブペインティングやライブ シルクスクリーンアートなどのストリート系アートも展開されており、これまでになく盛り沢山な内容となっていた。

ハーフパイプを使った日本を代表するスケーターによるド迫力のトリックプレイをはじめ、有名BMXライダーたちによる華麗なるパフォーマンスが展開された。会場はトリックのたびに大きな歓声に包まれた

「昨年まで、日本でのツアーは音楽イベントとしての色合いが濃かったのですが、今年の東京でのイベントでは、世界各地で開催されているSHOCK THE WORLD TOURと同様に、音楽・ファッション・スポーツ・アートという4つのG-SHOCKカルチャーを融合しています。

複合的なカルチャーを通じて、さらによくG-SHOCKを理解し感じてもらえると嬉しいですね。ちなみに、G-SHOCKの妹分である女性向けのBaby-Gに関しては、ニューヨークのイベントで、グローバルアンバサダーであるKE$HAも登場させました。ライブパフォーマンスで盛り上げてくれましたが、日本では、『Girls VOICE PARTY』という、よりファッション性の高いイベントを別途開催しています」

バスケットボーラー、ヨーヨー、ヒューマンビートボクサー、ダンサーなど多彩な才能が集うTOKYO Creatistやブレイクダンサーによるライブが観衆を圧倒。高いスキルを持つダンサー達は、普段クラブなどで目の肥えた来場者からも大きな注目を集めていた

会場内の「ROSE ROOM ~G-SHOCK PAVILION~」エリアでは、G-GARAGEと称して"SHIBUKAJI"をテーマにG-SHOCKがフィーチャーするファッション&ライフスタイルシーンも展示された。エンタテインメントやパフォーマンスに加えて「ファッション」といったカルチャーとの繋がりも、やはりG-SHOCKに欠かせない要素であることを強く感じさせるものといえるだろう。

新たな"SHIBUKAJI"を提案するファッションにクローズアップしたコーナーも展開。生活にもっとも密着したカルチャーであるファッションにも、今やG-SHOCKは欠かせない存在だ

「最近のファッション界では、アメカジ・ファッションテイストが注目されていますが、G-SHOCKではそんなファッション事情に呼応して、最新のスタイルを渋谷の街と共に世界に発信していきたいという思いから、今回新しい"SHIBUKAJI"ファッションを各セレクトショップ様と一緒に提案させていただきました」

渋谷といえば、90年代のG-SHOCKブームが沸き起こった街。その渋谷を中心に新たなムーブメントを起こす、というのだ。実は、G-SHOCK "SHOCK THE WORLD TOUR 2010" in TOKYOを迎えるにあたり、台風の影響で残念ながら中止となったが、G-SHOCKが渋谷にある人気セレクトショップやスケートパークをつなぐ大規模なイベント『G-SHOCK"SHIBUKAJI"』も、10月30日・31日に予定されていた。

巨大な壁をキャンバスとしたSHOHEI TAKASAKIによるライブペインティング。また、G-SHOCKをテーマに描いた絵柄をシルクスクリーンに落とし込み、刷り上げたTシャツをプレゼントするなどの企画も行われた

「G-SHOCKは、音楽分野のみならず様々なストリートカルチャーを通じて、幅広いユーザーの皆様とより濃密なコミュニケーションを今後も築いていけるよう努力してまいります。来年度も、もちろんG-SHOCKワールドツアーを継続して展開していく予定です。まだ最終的に確定していませんが、インド、コロンビア、ロシア、オランダ、トルコといった国々でも初開催を検討しているので、さらに規模を拡大していくことになるはずです。また、さらに長期的な目標としては、2013年にはG-SHOCKが30周年を迎えるので、この世界的な流れがそのまま上手く昇華していけたらいいですね」

G-SHOCKカルチャーの王道ともいえる音楽。Zeebraや難波章浩などによるライブや、OFF THE ROCKERや石野卓球など、多数の有名DJによるプレイがステージを大いに盛り上げた

登場から25年以上が経過し、時計業界のみならず、音楽・ファッション・スポーツ・アートなど様々なカルチャーにおいて、今もなお先駆者と共にあり続けるG-SHOCKから、これからもますます目が離せそうにない。

本イベントでは、Ustreamによるライブ中継やiPhoneアプリなど新しいメディアの活用も積極的に行われた。11月初旬にリリース直後にもかかわらず、ジャンル別ランキングにおいて1位を獲得するなど非常に高い人気を誇っている要注目のiPhoneアプリ「G-SHOCK App (無料)」もお披露目