日本ビクターは19日、D-ILAホームシアタープロジェクター「DLA-X9」を発表した。発売は12月中旬。価格は105万円。

ネイティブコントラスト比10万:1を実現したプレミアムモデル「DLA-X9」

DLA-X9は、10月25日に発表した「DLA-X7」のプレミアムモデル。DLA-X7では、新開発の光学エンジンやI-DLAパネル(同社独自の反射型液晶デバイス)などにより、7万:1という高いネイティブコントラストを実現していたが、DLA-X9では、それを上回る10万:1というネイティブコントラストを実現。同社によると、DLA-X9は、構造的にはDLA-X7と同じだが、I-DLAパネルやワイヤーグリッドなどに選別品を使用することで、この高いコントラスト比を実現しているとのことだ。

また、通常は1年間となっている保証期間を3年間に延長。さらに、初回限定100台には、本体前面に取り付けられる真鍮製のエンブレムプレートに、シリアルナンバーの下3桁が刻印される(エンブレムプレート自体は、100台を越えたモデルにも取り付けられる)。

それ以外の点は、基本的にDLA-X7と同一。オプションの3Dメガネ「PK-AG1-B」(1万7,850円)と、3Dシンクロエミッター「PK-EM1」(9.450円)を使用することで、3D映像にも対応する。またTHXの3Dディスプレイ規格認証も取得している。

なお、DLA-X7は12月上旬発売で、まだ店頭に並んでいない。この時期に、プレミアムモデルを投入したことについて同社は、「当初、国内市場にはDLA-X7/X3のみを投入する予定だったが、DLA-X7の発売前の予約状況が好調なため、海外市場向けに発表しているプレミアムモデルの国内投入を決定した」とのことだ。

表示デバイス 0.7型D-ILAデバイス×3
解像度 1920×1080
レンズ 電動2倍ズーム・フォーカスレンズ、f=21.4mm~42.8mm、F=3.2~4
レンズシフト 上下80%、左右34%(電動)
投射サイズ 60~200型
光源 220W超高圧水銀ランプ
照度 1,300lm
入力端子 HDMI×2/コンポーネント×1/D-sub15ピン×1
ビデオ信号入力 480i/p、576i/p、720p 50/60、1080i 50/60、1080p 24/50/60
電源 AC100V
消費電力 350W
サイズ 455mm(W)×179mm(H)×472mm(D)
質量 15.1kg