アップルは2日、前日の米国スペシャルイベントで公開された第4世代のiPod touchを日本国内でも発表した。価格は、8GBモデルが20,900円、32GBモデルが27,800円、64GBモデルが36,800円。出荷開始は来週以降順次となっており、9月2日17時時点でApple Online Storeには出荷予定として「2-3週」と記載されている。

iPod touch

新型iPod touchは、これまでの4倍以上の解像度となる960×480ドットの表示が可能なRetinaディスプレイを搭載。326ppiという高いピクセル密度で、よりシャープで滑らかな表示が行えるようになった。ディスプレイサイズは対角3.5インチ。コアチップは、パフォーマンスが高くパワー効率にすぐれたA4チップを搭載している。これはiPad/iPhone 4に搭載されているのと同じチップだ。

また、前面にFaceTime対応のカメラを装備してビデオ通話を行えるようにし、バックカメラでは720p HD(最大30fps)のHDビデオの撮影が行えるようになった。iPhoneアプリのiMovie(600円)を利用すれば、ムービークリップの合成やトランジション・テーマの追加などもiPod touch上で行える。

FaceTimeによるビデオ通話は、第4世代iPod touch同士の間だけでなく、iPhone 4との間でも行える

バックカメラでは720pのHDビデオを撮影可能。電子メールへの添付やYouTubeへのアップロードにも対応する

米国スペシャルイベントでも言及されていたとおり、iPod touchは現在もっとも成功した携帯ゲーム機であるとも言える。iOS 4.1の「Game Center」は、そんなiPod touchのゲーミング環境をさらに広げるものだ

搭載のiOSは、同じスペシャルイベントで発表されたiOS 4.1。iOS 4.1にはソーシャルゲーミングネットワーク「Game Center」が搭載されており、A4チップの性能とともに快適なゲーム環境を提供する。なお、第2世代/第3世代のiPod touchのユーザーは、来週以降に予定されている無償アップデートにより、iOS 4.1をインストールすることができる。

その他の機能としては、Nike+iPod標準対応、3軸ジャイロスコープ/加速度センサー/環境光センサー搭載など。ワイヤレス通信はIEEE802.11b/g/n対応(802.11nは2.4GHzのみ)、Bluetooth 2.1+EDR対応。バッテリ駆動時間は、音楽再生で最大40時間、ビデオ再生で7時間。

PCとの接続インタフェースはUSB 2.0。動作環境は、Windows XP(SP3以降)/Vista/7、Mac OS X v10.5.8以降で、いずれもiTunes 10が必要となる。サイズ・重量は、W58.9×D7.2×H111mm、重量101g。