本稿では、前後編に分けてアメリカ・ラスベガスでのプリペイド携帯の購入方法を紹介している。前編では、ラスベガスで携帯電話サービスを展開している通信事業者と、端末購入時に必要なものを紹介した。後編では、プリペイド携帯の主な販売先と、それぞれのメリットやデメリットについて解説する。

プリペイド携帯をどこで購入する?

アメリカのプリペイド携帯は、通信事業者の販売店はもちろんのこと、家電量販店やコンビニエンスストアなど様々な場所で販売されている。アメリカでは、スマートフォンをプリペイドで使う利用者もおり、利用者は日本よりも多いようだ。プリペイド携帯の主な販売先とそれぞれのメリットやデメリットを以下にまとめておこう。

1. 通信事業者の店舗
VerizonやAT&Tなど通信事業者の看板を掲げる販売店。自社の各種プリペイド携帯を取り扱っている。品揃えは多いが複数の事業者を比較してどれを選ぶか、という買い方はできない。また店舗によってはお客で混雑していることも多い。店舗によっては契約回線用端末に品揃えの重点が置かれているところもある

iPhone販売でも有名なAT&T

地域系大手のMetro PCS

2. IT専門量販店
全国チェーンのRadioShackが有名である。IT系やAV製品に特化した量販店であり、携帯電話コーナーにはプリペイド携帯も各社のものが並べられている。品揃えも悪く無く、購入時に登録も行ってくれる。「買いやすく、すぐに使える」点では一番お勧めと言えそうだ
3. 大手家電量販店
アメリカならどの都市にもあるBest BuyやFry'sが有名だ。携帯電話コーナーには各社のプリペイド携帯が雑貨のようにずらりと並べられている。商品をレジに持っていきお金を払うだけで購入することができる。販売だけであり登録は自分で行う必要がある。登録作業に不安の有る方は注意しよう

お勧めのRadioShack

量販店のFry's

Best Buy店内の携帯コーナーにはプリペイド携帯もずらりと並べられている

プリペイドの残高追加バウチャーも各事業者向けのものを販売

4. コンビニ、スーパー
Targetなどのスーパー、セブンイレブンなどのコンビニでもプリペイド携帯は販売されている。品揃えはあまり多くは無い。こちらも家電量販店同様に販売だけで登録はホテルで行う必要がある
5. 自動販売機
アメリカの一部の空港にBest BuyがIT/AV製品の自動販売機を設置している。最近ではプリペイド携帯もラインナップとして販売されている

スーパーでもプリペイド携帯が売っている

空港のBest Buyの自販機

アメリカの各都市には通信事業者の店舗や家電量販店が必ずある。なので、ホテルのフロントで「Radio Shackはどこにあるか」と聞けば、最寄の店舗を教えてくれるだろう。また、大都市であれば、繁華街を歩き回ると携帯電話を販売しているお店をあちこちで見つけることができるはずだ。

ラスベガスで携帯を買うならショッピングモールへ

カジノと展示会で有名なラスベガスだが、ホテルが立ち並ぶ市の中心部には実は携帯電話を売っているようなお店はほとんどない。セブンイレブンがあちこちにあり、そこで購入できるくらいだ。ラスベガスにアメリカ中から集まってくる客の目的はカジノや食事、ショーなどであるため街中で携帯電話を販売する意味がないということなのだろう。では、ラスベガスではどこでプリペイド携帯を買えばよいのだろうか?

ラスベガスでプリペイド携帯を購入する場合は、カジノホテル街から車で15分ほどのS Maryland Pkwy沿いにある「The Boulevard Mall」ショッピングセンターに行くとよい。各通信事業者の店舗やRadioShackが入っている。このほか、The Boulevard Mallの敷地を南下すると徒歩10分のところにはBest Buyもある。各社の製品を見比べて購入することができるので、ラスベガスでプリペイド携帯を買うならここへ行くのがいいだろう。

The Boulevard Mallショッピングセンター

建物内には事業者のブースや店舗が一通り揃っている

料金など細かい部分は各店舗で確認してほしいが、安いものならば通話費込みで10ドル程度からと使い捨て感覚で購入できるものもある。数日の短期滞在であれば日本の携帯を国際ローミング利用するのもよいが、中期・長期滞在や頻繁に渡航する予定がある人は現地のプリペイド携帯を買って活用してみてはいかがだろうか。