Nielsenが8月2日(米国時間)に発表した最新のスマートフォン市場調査結果によると、米スマートフォン市場における2010年上半期の契約数でAndroidがiPhoneを上回った。
2010年6月末時点の米スマートフォン市場のモバイルOSシェアは、1位がRIM BlackBerry OS(35%)、2位がAppleのiOS(28%)、3位がWindows Mobile(15%)、4位がAndroid(13%)。過去6カ月間の契約数のシェアは、1位BlackBerry OS(33%)、Android(27%)が2位に食い込み、3位がiOS(23%)だった。
6カ月単位の契約数シェアの推移を見ると、BlackBerry OSが39%(09年12月末)→36%(10年3月末)→33%(10年6月末)、iOSが34%→27%→23%と減少しているのに対して、Androidは6%→17%→27%と上昇し続けてきた。iPhone 4発売前の時期であったことを考え合わせてもAndroidの伸びが際だっている。
iPhone離れが進んでいるかというと、依然iPhoneはユーザーの高い満足度を獲得している。2010年第2四半期にスマートフォンの買い替えを検討していたユーザーを対象とした調査で、iPhoneユーザーは89%がiPhoneへのアップグレードを希望した。Androidを検討していたのは6%だった。Androidユーザーも71%がAndroidへのアップグレードを計画と、iPhoneユーザーに劣らず忠誠心が高い。そのような中でBlackBerryユーザーだけはBlackBerryへのアップグレード希望が42%にとどまり、iPhoneとAndroidへの変更を検討しているユーザーがそれぞれ29%と21%だった。
2010年6月末時点の米携帯電話市場におけるスマートフォンの割合は全体の25%。昨年末時点の21%から着実に成長しており、Android搭載端末の増加がスマートフォン市場の拡大を後押ししている形だ。
Canalysが2日に発表したスマートフォン市場調査結果でもAndroidの成長が目立つ。2010年第2四半期に米国市場で出荷された1470万台のうちAndroidのシェアは34%で、前年同期比851%増。シェア32.1%のBlackBerryを上回ってトップだった。グローバル規模では同期間にAndroidは同886%増だったという。