FFmpegプロジェクトは、最新版にあたる「FFmpeg 0.6」を公開した。開発コード名「Works with HTML5」が示すように、同バージョン最大のアップデート内容はVP8/WebMのサポートと、Ogg TheoraやH.264といったHTML5動画で使用されるコーデックの高速処理化だ。

FFmpegは、動画フォーマット変換機能を持ったオープンソースのツール。libavcodecなどの各種ライブラリから構成されており、VLCやMPlayer、Perianなど、さまざまなオープンソースの動画再生プレイヤーなどで利用されている。5月下旬のGoogle I/OでVP8の「WebM」としてのオープンソース化が発表された際、FFmpegのWebM対応パッチの提供が行われていたが、最新バージョンの0.6ではこれに標準で対応したことになる。

また、前述のようにTheoraやH.264の処理速度が大幅に向上しているほか、Vorbisデコーダに関してメジャーアップデートが加えられているという。詳細についてはFFmpeg 0.6のリリースノートを参照のこと。