撮影モードは、シーンの自動認識が働くインテリジェントオートのほか、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル、カスタムモード、シーンモード、動画などを装備する。絞りやシャッター速度の調整は、グリップ後方のダイヤルによって1/3ステップで行える。

静止画の撮影メニュー。アスペクト比は4:3/3:2/16:9/1:1から選べる。4:3以外では、記録画素数は少なくなる

超解像技術を利用したシャープネス機能「I.R超解像」は、その効果をOFF/弱/中/強から選べる

ユニークな新機能としては、同社のコンパクトデジカメから継承した「超解像技術」がある。これは、撮影時に適用されるシャープネスを高めるデジタル画像処理だ。従来までの単純なシャープネス処理とは異なり、撮影画像を輪郭部分とディテール、グラデーションの3つに分けて、それぞれに最適な補正を施してくれる。

雰囲気重視の色調で撮れる「マイカラー」モードの選択画面。「カスタム」では、自分好みの色と明るさに調整できる

シーンモードは「赤ちゃん」や「背景ボケ」など全16種類。そのほか、細かい設定ができる5つのアドバンスシーンモードもある

そのほか、「ポップ」や「レトロ」といった7種類の色調効果を選べるマイカラーモードや、発色傾向をカスタマイズするフィルムモード、露出とコントラストを自動的に最適化する「暗部補正」などの機能を搭載。

シーンモードの選択画面でDISPLAYボタンを押すと、その解説テキストが表示される

手ブレ補正はレンズ側での対応。新キットレンズの場合、補正のON/OFFはメニュー画面から選択する

動画は、1280×720ピクセル/30fpsのHD動画記録に対応し、記録フォーマットはAVCHD Liteとなる。内蔵マイクはモノラル録音だが、外部ステレオマイクの利用も可能だ。DMC-GH1や「DMC-GF1」などの従来モデルと同じく、動画撮影中にフルタイムAFが快適に作動する点は、一眼レフ機の動画モードに勝る大きなアドバンテージといえる。

動画は、高圧縮で記録でき、テレビでの鑑賞に適した「AVCHD Lite」のほかに、PCでの再生や編集に向いた「MOTION JPEG」を選べる

背面のFnボタンには、画像横縦比やクオリティ、測光モードなどの機能を割り当てることができる

フルHD記録に対応しなかったことは、価格を抑えて、上位機DMC-GH1と差別化するためだろう。DMC-GH1で可能な動画のマニュアル露出は、DMC-G2では非対応で、動画のISO感度もオートのみとなる。その代わり、DMC-GH1にはなかった動画撮影時のEX光学ズームや、動画撮影中の静止画保存に新対応する。…つづきを読む

カスタムメニューでは、LVF/LCDの自動切換やiAボタンの動作特性など、使い勝手の詳細な設定ができる

最近使用した項目を5つまで表示するマイメニュー。好きな項目を選んで表示させることはできない