ハーマンインターナショナルは17日、コントロールモニタースピーカー「4312E」を発表した。発売は5月下旬を予定しており、価格は9万4,500円(1本)。

4312Eは、70年代から続く4312シリーズの最新モデルで、4312Dの後継モデル。新モデルとはいっても、4319のような新技術をふんだんに投入した新モデルというわけではなく、従来からの4312をベースとし、固定ファンも多い同シリーズの味を消さない方向での改良がメインとなっている。

アルミ-マグネシューム合金製振動板を採用した新ツイーター「054Al-Mg」の搭載で、高域のレスポンスが向上した「4312E」

搭載されているウーファーユニットは、12インチ径の2213Nd-2。従来の2213Ndからの主な変更点は、ボイスコイル部分。2213Nd-2では、アルミニューム合金リボン・エッジワイズ巻きボイスコイルが新採用されている。4312では、ウーファーユニットはフィルターレスで接続され、フルレンジ的にユニット自体の特性をそのまま出力するが、新ボイスコイルは、そのフルレンジ的な鳴り方(広帯域)にマッチするよう、4312E用に専用設計されたものだ。

ミッドレンジは、5インチの105H-1。105Hからの変更点は、コーン紙裏面外周部へのダンピングの配置など。ツイーターは、054Tiから054Al-Mgに変更。振動板を、従来のチタンからアルミ-マグネシューム合金へと変更したことで、高域~超高域でのレスポンスが向上している。

主な仕様として、周波数特性が40Hz~40kHz、出力音圧レベルが93dB(2.83V/1m)、許容入力が100W、インピーダンスが6Ω。サイズは362(W)×597(H)×298(D)mm(グリル含まず)/301(D)mm(グリル含む)、重さは18.1kg(グリル込み)。