米Googleは5月中旬、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催予定の開発者カンファレンスGoogle I/Oで同社がIntelやソニーと共同開発中の「Google TV」を正式発表する計画だという。米Wall Street Journalが関係者の話として伝えている。

Google I/Oは5月19日と20日の2日間にわたってサンフランシスコ市内で開催予定となっている。Google TVの詳細については現時点でまだほとんどわかっていないが、従来のインターネットTVやSTB(セットトップボックス)経由でのインターネットアクセスと比較して、より自然な形でインターネットの情報を入手したり、さまざまなサービスを利用できる仕組みを想定しているという。開発には前述の3社のほか、周辺機器メーカーのLogitechが名を連ねており、リモコンを含む各種オプションを用意することになるようだ。実際の製品は夏頃に登場することになるとみられている。

WSJでは、Google I/Oにおける目玉の1つとして、このGoogle TVのウィジェットやアプリ開発環境が参加デベロッパーに公開されるのではないかと推測している。またTV業界への食い込みを狙い、近年のIntelはAtomプロセッサコアをベースとしたSoCのCEシリーズを発表しており、昨年2009年のIDFでもその最新版にあたる「CE4100」が公開された。WSJによれば、ソニーは間もなく登場する製品の中でこのプロセッサを利用する契約をIntelと結んでおり、アプリ実行プラットフォームとしてIntelプロセッサとGoogleソフトウェアを採用した"Google TV"がソニーから発売されるという形態になりそうだ。