6画面出力に対応するグラフィックスカード

グラフィックスカードでは、注目の6画面出力GPU「ATI Radeon HD 5870 Eyefinity 6」を搭載するモデルが各社から発売となった。今回、入荷が確認できたのはSAPPHIRE製とMSI製の2モデルで、価格はそれぞれ69,000円~71,000円前後、66,000円~68,000円前後。TWO TOP秋葉原本店ではPowerColor製の発売も予定しており、こちらの予価は62,800円。

各社ともリファレンスに準拠したモデルとなっており、違いはほとんどない

グラフィックス出力端子には、Mini DisplayPortがズラリと6つ並ぶ

さて、特徴の6画面出力であるが、利用にはちょっと注意が必要となっている。出力コネクタは横に6つ並ぶために、小さなMini DisplayPortを採用。SAPPHIRE/MSIともに、製品には変換ケーブルとして、Mini DP→ノーマルDPが2本、Mini DP→DVIが2本、Mini DP→HDMIが1本付属するが、3画面以上出力する場合にはDisplayPortが必須となっており、付属ケーブルを同時に全て利用できるわけではない。

通常のRadeon HD 5870に比べるとちょっと割高感はあるが、お客さんの反応はまずまずで、一部では完売となるモデルも出ている。スペックを見ると、クロック等は同じものの、搭載メモリが1GB→2GBに強化されており、「2GBメモリ版のRadeon HD 5870として購入していく人も多いのでは」と見るショップもあった。

一方、Mini DisplayPort→DVIに変換するためのアダプタがACUBEから発売されている。前述の通り、6画面出力のためにはDisplayPort対応のディスプレイが4台以上必要となるが、これは依然として価格が高いのが問題。このアダプタも2万円前後と決して安くはないが、単なる変換ケーブルではなくてアクティブタイプになっているので、これを台数分使えば、例えばDVIで6画面、ということも可能だ。

Mini DPをDVIに変換できるアダプタも登場

GeForce GTX 480は?

NVIDIAからは、次世代GPUとして「GeForce GTX 480」「GeForce GTX 470」が発表となったが、今週はまだ店頭で搭載製品は確認できなかった。ベンダー各社の発表を見ると、早ければ4月上旬にも発売されるようだが、ショップ側には具体的な入荷予定はまだなく、実際にいつになるのか、まだ何とも言えない状況だ。「5月になるかも」というウワサも出ている。

発売が待たれる「GeForce GTX 480」。問い合わせも多かったようだ

Radeon HD 5870のLightning

MSIの「R5870 Lightning」は、同社オリジナルの高性能VGAクーラー「Twin Frozr 2」を搭載したグラフィックスカード。Radeon HD 5830/5850に続いて、ついに待望のRadeon HD 5870搭載モデルが登場した。高負荷時でも最高12℃の温度低下が可能で、コアクロックは850MHz→900MHzに高速化されている。価格は50,000円~51,000円前後。

MSIの「R5870 Lightning」。フラグシップモデルということで"Lightning"ブランドが冠されている

定評のある「Twin Frozr 2」クーラーを搭載。リファレンスに比べ12℃も冷やせるという