富士フイルムは9日、デジタルカメラ「FinePix HS10」を4月17日に発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は5万円前後。

「FinePix HS10」

同製品は、ズームリングによる手動操作が行える広角24mmから望遠720mmの高精細フジノン光学式30倍マニュアルズームレンズを搭載したデジタルカメラ。撮像素子には、最速10コマ / 秒の連写や最速1,000fpsのハイスピード動画撮影が行える裏面照射型CMOSセンサーを採用。有効画素数は1,030万画素で、ISO6400の高感度撮影にも対応する。

手ブレ補正には新開発の「5軸手ブレ補正」を搭載。同機能では、従来のジャイロセンサーによる縦回転と横回転のブレ補正に、垂直・水平・光軸回転を加えた5軸の手ブレ補正が可能。また、高感度センサーにCMOSシフト式手ブレ補正が加わることで、高倍率ズームやマクロ撮影時、夜景や薄暗い室内での高感度撮影時などの手ブレも補正する。

さらに、1回のシャッターで高速連写した5枚の画像を重ね合わせ、動いている被写体を検出し自動で取り除く新機能「動体キャンセル」と、動く被写体を高速連写して連続した動きを1枚の画像に合成する「動体キャッチ」機能も搭載。

「FinePix HS10」の背面。液晶モニターは約23万ドットの3.0型TFTを搭載

動画撮影機能は、ステレオ音声付フルハイビジョン(1920×1080)の動画記録が行え、本体に装備されたHDMIミニ端子からハイビジョン対応テレビやモニターなどへの出力も行える。

電源には単3形アルカリ乾電池4本を使用し、充電式ニッケル水素電池も使用可能。記録メディアは約46MBの内蔵メモリーのほか、SD / SDHCカードに対応する。突起物を含まないサイズは、130.6(W)mm×90.7(H)mm×126(D)mmで、電池とメモリーカードを含んだ重量は約730g。