グループセブ ジャパン マーケティング部 林聡部長

グループセブ ジャパンは25日、都内にて同社が展開するティファールブランドの新製品発表会を開催。フランス発のティファールならではのホームベーカリー、日本用に特別に開発された卵焼き器など新作が発表されたほか、洗濯王子こと中村祐一氏が登場しアイロンのかけ方をレクチャーするなど会場を盛り上げた。

登壇した同社 マーケティング部 林聡部長は、「昨今、不況によりエコや内食がトレンドとなっており、調理器具の売上げを後押ししている」と説明。また、2010年に注力したい分野として、"取っ手のとれる"シリーズや圧力鍋を展開する「調理器具」と「小型家電」に言及。「小型家電はグループ全体で見た場合、非常に大きな割合を占めるが、日本ではまだまだこれから。家事を楽にする商品をますます国内投入していきたい」と話していた。

「内食」ブームに効果的な調理器具

まず披露されたのは、4月1日に発売されるホームベーカリー「ホーム&バゲット」。1斤、1.5斤、2斤の3サイズを選択可能な食パンのほか、オリジナルのバゲットトレイにより、バゲットの焼き上げを可能にしたのが特徴だ。さらに、14種類の専用メニューでケーキやジャム、うどん、パスタ・ピザ生地づくりもできる。このほか、260(W)×320(H)×400(D)mmのボディには大きめの窓が設けられており、パン生地の状態を確認することも可能だ。価格は31,500円。

予約タイマー付きの「ホーム&バゲット」。右が新開発のバゲットトレイ。朝食でもっとも食べられているのはパンという調査結果も

パンケースで練った生地を成型してバゲットトレイに載せる。バゲットは最大4本まで同時に焼き上げ可能

52種類のレシピブックも同梱される

ホーム&バゲットで焼き上げた「ジンジャーキャロットケーキ」「地中海風パン」「バゲット」

インジニオ サファイアシリーズより日本限定で登場したのは「エッグロースター」(3月1日発売/3,630円)。不況により、「お弁当人口が増える今、玉子焼き器は欠かせないもの」(同社広報)となっており、146(W)×47(H)×201(D)mmという深めのデザインと取っ手が外れる構造から、「ケーキづくりなどオーブン料理にも使え、重宝する一品」(同)とアピールしていた。なお、エッグロースターは、取っ手やフライパンと組み合わせた「インジニオ サファイア デュオセット」、さらにマルチポットを追加した「インジニオ サファイア ミニトリオセット」としても売り出される。

4層エキスパートコーティングを施した「エッグロースター」。予熱完了がわかる「お知らせマーク」も採用

アプレシアケトルとお揃いのデザインを採用し、3月1日に発売される「ポップアップトースター アプレシア」(左/6,825円)。カフェオレ、シュガーピンク、スカイブルーの3色展開

このほか調理器具としては、昨年12月に発売され、調理時間を25%短縮するという早ワザなべ「クィクック」も披露。鍋を密閉して過熱することで中の調理温度が100℃以上になり、スピード調理を実現する同機は「圧力鍋で問題視されている蓋が開けにくい、閉めにくいといった点を改善している」(同社広報)。

大容量4.8Lながら、幅30cm、高さ22cmとコンパクトな「クィクック」。調理の途中で中を確認できるガラス蓋も付属する

不況で「おうちクリーニング」が注目されている

不況を受け、昨今は「おうちクリーニング」もひとつのトレンドになっている。小型家電としては、新たにスチームアイロン「ウルトラグライド4550」を発表。3月1日に発売予定の同製品の価格はオープンだが、推定市場価格は8,000円弱。これまで55g/分だったスチーム量を60g/分にアップさせ、タンクも300mlに大容量化しつつも「価格は抑えた」(同社広報)。

会場には洗濯アドバイスの達人「洗濯王子」こと中村祐一さんも登場。シワのばしの際に「スチームのパワーは重要」とし、ウルトラグライド4550のスチームを使用したアイロン術を披露した

現在は、景気低迷を背景にアイロン市場が6年ぶりに拡大しており、「(ティファールでは)調理の時間を省くだけでなく、家事全般の手間を省く製品を提案したい」(同社広報)としていた。

独自の特殊セラミックかけ面で滑らすように動かせる、スチームアイロン「ウルトラグライド4550」

かけ面にある65個のスチーム孔から大量のスチームを噴出。繊維の奥にスチームが入り込むことで、シワの原因である繊維の絡みつきをほぐす

かけ面が流線形なので、前後左右360度あらゆる方向へアイロンを効率的に動かせるほか、グリップ部分の先端を細くすることで、手の小さい人でもしっかり握ることができる「ぴったりグリップ」を採用