米Microsoftは19日(現地時間)、欧州地域のWindowsユーザーに「Webブラウザ選択」ツールを22日の週から提供する計画を明らかにした。

これはOSへのWebブラウザのバンドルがEU競争法に反するというEuropean Commission(EC: 欧州委員会)の指摘に対応した措置で、選択画面を通じてWindowsユーザーが好みのWebブラウザをデフォルトに選択できるようにする。対象となるのはWndows XP/ Vista/ 7のいずれかを利用している欧州在住のユーザー。アップデート機能「Windows Update」を通じて配布される。まずは英国、ベルギー、フランスの3カ国で先行導入を開始し、3月1日の週に欧州地域全体に拡大する。

選択ツール導入後、まず最初に「Webブラウザの選択」に関する説明画面が表示される。続いてブラウザ選択画面に移る。メイン画面にはInternet Explorer、Firefox、Chrome、Safari、Operaなどが並び、さらに横にスクロールすると別のブラウザの選択肢が現れる。ECとの合意により、ブラウザの並び順はランダムに変更され、またブラウザの情報は随時アップデートされる。ユーザーは各ブラウザの説明を確認した上で、「Install」ボタンを押してデフォルトブラウザを組み込む。一度設定した後でもデスクトップに配置されたショートカットを通じて選択ツールを呼び出し、いつでも変更できる。

Webブラウザ選択の説明画面

ブラウザ選択画面。「詳細情報を表示」「インストール」「あとで選択」の3つのオプションが用意されている