Windows Phone 7のスタートスクリーンとなるライブ・タイル

米Microsoftは2月15日(スペイン時間)、バルセロナで開催中のMobile World Congress(MWC) 2010において、次世代モバイルプラットフォーム「Windows Phone 7 Series」を発表した。スマートフォンがユーザーのライフ"ハブ"であるという点から画面デザインを全面刷新し、従来版よりもソーシャル機能が強化された。また初めてXbox LIVEゲームとZuneの音楽・ビデオ機能が同社の携帯プラットフォームに組み込まれた。

Windows Phone 7のユーザーインターフェイスは、Microsoftのメディアプレイヤー「Zune HD」を思わせるシンプルなデザインだ。スタートスクリーンには、"ライブ・タイル"と呼ばれカラフルで大きなタイルが並ぶ。ユーザーが頻繁に利用するアプリやWebサイト、フォローしている友だちなどを割り当てられるショートカット機能で、名前が示す通りダイナミックにアップデートされるのが特徴だ。例えば未読のメール件数やテキストメッセージ数、友人のFacebookプロフィールの写真変更などがリアルタイムでライブ・タイルに反映される。

Windows Phone 7端末をユーザーのライフ"ハブ"とするために、Microsoftは以下の6つのハブで機能をグループ化した。

  • ピープル:"人"を軸にソーシャルアクティビティやコンテンツをアグリゲートするコミュニケーションハブ。

  • 写真:写真や動画の共有。

  • ゲーム:Xbox LIVEゲーム。スポットライトフィード、ゲーマー・アバターによる交流など、Xboxの世界がWindows Phoneにも広がる。

  • 音楽+ビデオ:Zuneのメディア体験を携帯プラットフォームに統合。Zune PCソフトウエアで管理する音楽・動画コンテンツを携帯に転送、オンライン音楽サービスとも連係する。

  • マーケットプレース:Windows Phone 7用のアプリケーションやゲームを発見・入手するオンラインストア。

  • オフィス:Office Mobile、OneNote、SharePoint Workspaceなどに一カ所からアクセス。ドキュメントの閲覧、編集、共有に加えて、Outlook Mobileが個人情報管理をサポート。

すべてのWindows Phone 7端末にはMicrosoftのオンライン検索サービスBingが組み込まれ、専用のハードウエアボタンが設けられる。

Windows Phone 7 Seriesを採用したスマートフォンは、今年のホリデーシーズンに登場する予定。MWCでは端末製造パートナーとして、Dell、Garmin-Asus、HTC、HP、LG、Samsung、Sony Ericsson、Toshiba、Qualcommなどが挙げられた。

コーポレートバイスプレジデントのJoe Belfiore氏。スマートフォンの性能向上を歓迎する一方で、PCのような使い勝手ではモバイル端末の価値が十分に引き出されないと指摘

(追記:詳細レポートはこちら)