雪に埋めても大丈夫

そして、肝心のタフネス性能。EX-G1は、高さ2.13mから合板(ラワン材)に26方向で落下させる試験に加え、水深3.0mで60分間の連続使用とあらゆる方向からの水の直接噴流試験をクリア(※)しているという。が、メーカー貸与機での落下実験はさすがに気が引けるなぁ…。と思っていたら、実にいいタイミングで雪が降ってきた。そこで、これ幸いと防水&低温実験のために外へ持ち出してみることにした。

あぁ、なんだかとてもワクワクする! 普通のカメラなら慌ててしまい込むところを、EX-G1なら天に掲げてでもシャッターを切れるのだ。タフネスバンザイ!

[撮影モード:オート(F3.9、4秒) / 感度:IS64 / WB:オート / 焦点距離:38mm]

[撮影モード:夜景(F3.9、0.4秒) / 感度:ISO400 / 焦点距離:38mm]

水中にも沈めてみた。作例は水槽の中から、水中モードでガラスのオーナメントを撮影したものだが、水中であることをまるで感じさせないシャープな結像に驚かされる。なお、メーカーによれば、EX-G1は水深3.0mで60分間の使用が可能という。

JIS/IEC防水保護等級8級(IPX8)および6級(IPX6)相当の防水性能を装備しているので、水に沈めても問題なし

結論をいえば、防水・低温動作ともに何の不安もない。数値として確認したわけではないものの起動や動作に変化はなく、バッテリーのパワー低下も感じなかった。ただし、ボディが金属なので、低温下で素手で持っているとかなり冷たい(笑)。

人物モードでは、逆光下においても、検出した人物と背景の適正な露出バランスをキープ。また、「人物メイクアップ機能」をONにすると、顔の皺やくすみを補正して、滑らかな肌を表現してくれる。お年頃の女性のハートを鷲掴みにしそうな機能だ。なお、補正強度「メイクアップレベル」を12段階で指定することが可能。標準の「6」を使用したが、少々くどい印象を受けた。通常は弱めの数値に設定しておくといいだろう。

メイクアップレベルは、ファンクションメニューから呼び出せる。メイクアップ機能は人物用のほか、風景用も装備

その他のモードやISO比較などは、次ページの作例にてご確認いただきたい。ちなみに、インターバル撮影ではカメラを自動車のダッシュボード上に固定し、走行中の風景を撮ってみた。走行中は上下動の衝撃が意外に大きく、他のカメラではあまり行いたくないが、このカメラなら話は別(※2)。天候を気にする必要がないので、野鳥の観察や昆虫の羽化など屋外の定点観察にも向いている。…つづきを読む