カシオ計算機は14日、2009年11月に海外発表した耐衝撃・防水・防塵性能を備えた「EXILIM G」ブランドのデジタルカメラ「EX-G1」を国内発表。発売は29日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は4万円前後。

タフネス仕様ながら薄さ19.9mmを実現した「EX-G1」 ※ブラック(プロテクター装着時)

同社では、1983年に耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」を開発。さらに、2000年よりタフネス仕様の携帯電話「G’zOne」を発売。今回発表された、デジタルカメラの新ブランドであるEXILIM Gは、自らの限界や過酷な状況に挑み続けるトップアスリートや冒険家などに相応しい製品を目指して、「Endurance(耐える)」というブランドコンセプトの下、長年培ってきた耐衝撃・防水・薄型化技術を駆使して開発されたという。

本体背面には約23万ドットの2.5型(960x240)TFTカラー液晶を備える

EX-G1では、高さ2.13mの落下試験に合格した耐衝撃性能、JIS/IEC防水保護等級8級(IPX8)および6級(IPX6)相当の防水性能を装備。水深3mで60分間の連続使用も可能となっている。さらに、JIS/IEC防塵保護等級6級(IP6X)相当に該当する防塵性能と、-10℃の低温環境で使用可能な耐低温性能を備えるというタフネス仕様となっている。また、自転車やスノーボードなど、アクティブなスポーツシーンで活用できる、静止画や動画を一定間隔で自動撮影するインターバル撮影など、タフネス仕様ならではの機能を搭載。さらに、「ベストショット」機能には、雪や日差しの明るさによる露出アンダーを補正して撮影する「スノー」「ビーチ」や、水中の青みを抑えてクリアな画像が撮れる「水中」などアウトドアシーンでの撮影に役立つモードを用意している。

インターバル撮影では、10秒/30秒/1分/3分の間隔で、時間を3分/10分/20分/30分まで設定可能となっている

このほか機能面では、「EXILIM」シリーズにも搭載されている、ダイナミックフォト、人物メイクアップ、風景メイクアップ、押すだけ逆光(ライティング撮影)、マルチモーションなどの機能も装備する。

本体構造もタフネス仕様となっており、衝撃を受け止めるステンレス製のアウターボディと衝撃を吸収するガラス繊維で強化されたポリカーボネイト製の防水インナーボディの二重構造を採用。さらに、シャッターに近いボディ側面を保護する樹脂カバーや、レンズ周囲の樹脂製レンズリング、亜鉛ダイキャスト製のストラップホルダーなども装備している。

主な仕様として、有効1,210万画素CCD、JPEG形式の静止画撮影(最高解像度4000×3000ピクセル)と、AVI形式の動画撮影(最高画質848×480ピクセル / 30fps)に対応。F値はF3.9~F5.4、光学ズームは3倍、記録メディアはmicroSDHC/microSDメモリカード、電源はリチウムイオン充電池、撮影可能枚数(CIPA規格準拠)は約300枚、連続再生時間(静止画)は約3時間40分、連続録音時間は約6時間50分となっている。

ボディサイズは103.5(W)mm×64.2(H)mm×19.9(D)mmで、重さは約154g(電池やメモリーカードを含む)。ボディカラーはブラックとレッドの2色。本体外観などの詳細はこちら