Mozilla Japan マーケティング部Webマーケティング 吉野公平氏が、「Thunderbird 3」の新機能について紹介した。高速全文検索、メッセージのタブ表示、Gmail対応、シンプルになったメール管理、高機能でカスタマイズが自由自在な点、ビジネスユースにも最適なことが主な特徴となっている。

「Thunderbird 3」の新機能を紹介するMozilla Japan マーケティング部Webマーケティング 吉野公平氏

検索の高速化

検索の高速化では、新検索エンジン「Gloda」を搭載。SQLiteデータベースにメッセージの全文検索を記録し、すべてのアカウントとフォルダを高速横断検索できるようになった。吉野氏が実際に使用しているPC環境で77,000件のメッセージを対象に「出張」を全文検索すると、「Thunderbird 2」では5分17秒かかっていたところ、「Thunderbird 3」は10秒程度まで短縮。環境によって異なるために一概には言えないが、高速になっっているとした。検索自体もシンプルになり、右上のグローバル検索バーにキーワードを入れるだけで、件名、送受信者、本文すべてを一括検索、送受信者やタグはドロップダウンリストで表示できる。絞り込みも簡単で、送受信者、添付ファイルの有無、タグ、フォルダなどの条件と視覚的なタイムラインツールで目的のメッセージを素早く見つけられるようになった。

検索機能では劇的な高速化を実現

視覚的なタイムラインツールなどで検索結果の絞り込みもラクになっている

タブ表示機能、Gmail関連設定

タブ表示機能を搭載し、複数のメッセージを同時参照しやすく、開いているタブは次回起動時に自動復元できるようになっている。検索結果も新しいタブで表示される。

メールアカウントの設定も簡単にできる。サーバーの設定はMozillaのISPデータベースを参照。データがない場合は一般的な設定を自動検出する。プロトコルやポート番号を気にせず、名前、メールアドレス、パスワードを入力すれば設定できるようになった。Gmailも簡単に利用でき、Gmail独特のフォルダやタグに対応している。また、IMAPのパフォーマンスが向上。最適化による読み込み速度の改善、バックグラウンドで自動ダウンロード・同期を行っている。

操作性の改善

各種ボタンの位置を工夫することで操作性を改善

操作性も改善され、検索をメインにし、ツールバーのボタンは最小限のものとなっている。メッセージ関連の操作ボタンは、メッセージのヘッダに移動された。メッセージ要約ビュー付きで、複数のメッセージを選択すると、Webの検索結果のようにシンプルに要約を表示してくれる。アドレスもワンクリックでアドレス帳に登録可能。もう一度クリックすると詳細情報が編集できる。

WindowsではWindows Searchへの統合、Mac OS XではApple Mailからの移行支援、Spotlight検索への統合、イベント通知ユーティリティのGrowlでの着信通知など、OSとの連携も強化。ユーザーインタフェースもOSごとに最適化できる。

カスタマイズ関連も充実

カスタマイズでは、1,000種類以上と無料アドオンが充実。アドオンマネージャから直接インストールでき、Personasを利用すればデザインが簡単に変更できる。添付ファイルの付け忘れ防止機能を搭載。メッセージ内に添付やアタッチメントなどの単語があるかどうかを自動的に検出。添付ファイルの付け忘れを警告してくれる。日本からの要望が多かった書名エディタを標準装備し、英語辞書を同梱することでリアルタイムでスペルチェックを行う。

添付ファイル忘れ防止機能や署名エディタなどを搭載

そのほか、学習型迷惑メールフィルタ、フィッシング詐欺警告機能、リモート画像のブロックなど定評のあるセキュリティ機能は継承している。クロスプラットフォームで40カ国版を提供しているため、多国籍企業での統一環境で利用可能。集中管理機能で設定項目のロックするなどビジネスでも利用しやすいメール環境を実現している。