ブラザー工業およびブラザー販売は、ビジネス向けプリンタ/複合機「ジャスティオ」シリーズ、SOHO向け薄型インクジェット複合機「マイミーオ」シリーズの新ラインナップ発表会を開催した。

発表会で展示されていた「ジャスティオ」シリーズ

「マイミーオ」シリーズ主要機種

ジャスティオシリーズでは、コンパクトカラーモデル「MFC-9120CN」「DCP-9010CN」「HL-3040CN」、高耐久カラーモデル「MFC-9450CDN」、コンパクトモノクロモデル「MFC-8380DN」、高耐久モノクロモデル「MFC-8890DW」の6機種を投入。

価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は、MFC-9120CNが90,000円前後、DCP-9010CNが80,000円前後、HL-3040CNが45,000円前後、MFC-9450CDNが110,000円前後、MFC-8380DNが50,000円前後、MFC-8890DWが80,000円前後。カラーモデルが11月上旬、モノクロモデルが10月上旬発売予定。

マイミーオシリーズでは、ハイパフォーマンスモデル「MFC-935CDN」「MFC-935CDWN」「MFC-735CD」「MFC-735CDW」、スタンダードモデル「MFC-695CDN」「MFC-695CDWN」「MFC-675CD」「MFC-675CDW」、シンプル&コンパクトモデル「MFC-495CN」「DCP-595CN」「DCP-390CN」の11機種を投入。

価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は、MFC-935CDNが45,000円前後、MFC-935CDWNが53,000円前後、MFC-735CDが33,000円前後、MFC-735CDWが41,000円前後、MFC-695CDNが31,000円前後、「MFC-695CDWN」39,000円前後、「MFC-675CD」が28,000円前後、「MFC-675CDW」が36,000円前後、「MFC-495CN」が28,000円前後、「DCP-595CN」が20,000円前後、「DCP-390CN」が17,000円前後。MFC-935CDN/CDWN、MFC-735CD/CDW、MFC-675CD/CDWが10月下旬、そのほかが9月下旬発売予定。

国内プリンティング事業戦略

発表会では、ブラザー販売 代表取締役社長 片山俊介氏が、ブラザーの国内におけるプリンティング事業戦略を紹介した。

ブラザーは、プリンタやFAXを手がけるプリンティング&ソリューションズ事業、ミシンを手がけるパーソナル&ホーム事業、企業向け機器を手がけるマシナリー&ソリューション事業と、3つの事業を展開。その中でプリンティング&ソリューションズ事業がブラザーの売り上げの76.9%を占め、中心的な役割を果たしている。このプリンティング事業では、ホーム向けに「マイミーオ」、ビジネス向けに「ジャスティオ」を展開。今回、「マイミーオ」では無線LANモデルの拡充、「ジャスティオ」ではラインナップの充実を図った。

事業戦略を説明するブラザー販売 代表取締役社長 片山俊介氏

プリンティング&ソリューションズ事業がブラザーの売り上げの76.9%を占めている

「ジャスティオ」は、ホームオフィス、個人デスク、ワークグループ、事業所・営業所、店舗カウンターなど、10人以下の小規模な環境がターゲット。ブラザーによると、約591万事業所のうち、4人以下が約353万事業所で全体の60%、5~10人が約113万事業所で全体の19%。つまり約8割は、「ジャスティオ」がターゲットにしている10人以下の事業所と分析。そこで、小規模の事務所でもA3印刷が可能な世界最小のA3カラー複合機を2008年度に登場させ、建設業界や不動産業界を中心に売り上げを伸ばした。2009年はコンパクト化をさらに追求した新機器などを投入することで、フルラインナップ化を実現したとのことだ。

全国の約8割の事業所が、ジャスティオがターゲットにしている10人以下の事業所

ジャスティオの新機種を追加することで、さまざまな利用シーンに対応できるフルラインナップを実現

「マイミーオ」は、2003年の登場当時から通信機能、多機能、コンパクトを追求してきた。新機種では、「ツナガル・ツカエル・コンパクト」をコンセプトに、無線LANモデルを拡充させたという。