文字入力してみよう……実践編
この項では、ATOK 2009のあらゆる機能を用いて「正しい日本語」「美しい日本語」を書くためのテクニックや、英字入力モードから英語入力モードへと進化した英語入力支援機能ATOK 4E(for E)の活用法、連想変換機能を用いて"ひねり"の利いた表現を創造してみるといった、より実践的なテクニックを紹介していこう。
ビジネスシーンでは御法度!? 誤った日本語表現を正す 二重敬語
ビジネスシーンでは、取引先へ来社してもらってもよいか相手の意志を確認する場面があると思う。そう言った場合によくありがちなのが二重敬語だ。この誤りを指摘してもらうためにはATOK環境設定を開き[校正支援]をクリックしよう(図67)。
そして、[誤りチェック]を開き[二重敬語を指摘する]にチェックを入れておこう(図68)。
すると、「おいでになられる」と誤った表現をしてしまった場合に、正しくは「おいでになる」だと二重敬語を指摘してくれる(図69)。
ビジネスシーンでは御法度!? 誤った日本語表現を正す 尊敬語と謙譲語の混同
上記の二重敬語と同様に多いのが尊敬語と謙譲語の混同だろう。二重敬語と同じようにATOK環境設定の[校正支援]で[誤りチェック]の[謙譲語と尊敬語の混同を指摘する]にチェックを入れておけば、「ご利用していただく」といった誤った表現も指摘してくれる(図70)。
時と場合によって使い分けよう わかりにくい否定表現の指摘
普段の会話のなかでは「理解していないわけではない」と使ってしまいがちだが、日本語の表現としては否定の連続で好ましくない(図71)。
だが、小説のような読み物を執筆している時にはそういった表現をしたい場合もある。そういった場合はATOK環境設定を開き[校正支援]をクリック、[表現を洗練]を選択して[わかりにくい否定表現を指摘する]のチェックを外してしまえばよい(図72)。
すると同じ「理解していないわけではない」と変換した際に指摘されることが無くなる(図73)。